川崎市は市の文化、芸術、地域社会、市民福祉、スポーツなどの各分野で優れた功績を残した個人や団体を表彰する「2016年度川崎市文化賞等」をこのほど発表した。川崎区では医療法人社団和光会理事長で川崎市病院協会前会長の渡邊嘉久さんが川崎市社会功労賞を受賞した。
今回で45回を数える川崎市文化賞等には5人、2団体が受賞した。
医療法人和光会理事長を務める渡邊さんは長年、川崎臨港病院院長として地域医療を下支えしてきた。中でも地域包括ケアシステムのモデルになる事業を展開し、今年4月に開院した同病院新棟の建設に尽力した。2011年に川崎病院協会会長に就任すると、休日急患の受け入れの当番制や当時深刻だった救急のたらいまわしに着手し、救急患者を断らない対応システムの構築に取り組んだ。公益法人制度にも力を尽くした。趣味である音楽や料理の腕前を生かし、ボランティア活動にも従事した点も評価。市医師会会長、市歯科医師会会長、市薬剤師会長、市看護協会会長、市病院協会会長から推薦された。
受賞の一報を受け、「公共性の高い取り組みを評価していただいたことは嬉しい。ありがたい」と渡邊さんは喜んだ。
渡邊さんのほか、今年度川崎市文化賞等の受賞者は次のとおり。【川崎市社会功労賞】河原郁夫さん(文化活動 プラネタリウム解説員)▽鈴木穆さん(郷土史家、NPO法人高津区文化協会会長)▽深見政則さん〈清流亭いしあたまさん〉(珠算塾経営・アマチュア落語家)▽影向寺重要文化財・史跡保存会(宮前区)【川崎市スポーツ賞】川崎フロンターレ(サッカーJ1)【川崎市アゼリア輝(かがやき)賞】やまだ豊さん(作曲家・編曲家)
市は11月9日に川崎市国際交流センター(中原区)で授賞式を行う。
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