川崎駅東口の銀柳街商店街が違法駐輪に頭を悩ませている。昨年2月、新川通り沿いの市営駐輪場が移設工事のため利用できなくなった頃から違法駐輪が増加。2時間まで無料の一時利用の駐輪場が完成した今も違法駐輪が無くなる気配はない。
銀柳街商店街内は自転車通行は禁止で、駐輪場もない。一部店舗前には駐輪禁止の看板があるにもかかわらず、常時10台近く自転車が駐輪されている。1台止まると連鎖的に台数が増えるという。
商店街事務局は「昨年2月に新川通り沿いの駐輪場が工事で使えなくなったことで自転車利用者が商店街内に止めるようになったのではないか」と話す。
該当店舗によると「お買い物に来られるお客様には注意もしにくい。いたちごっこになるので常時見ているわけにもいかず手の打ちようがない」のが現状だという。
市は今年3月、商店街入り口付近に一時利用の駐輪場を整備。2時間まで駐輪代無料となったが、それでも変わらない状況に事務局は駐輪代無料が周知されていないとの見方を示す。事務局は「商店街を通行するお客様の中には目の不自由な方やご高齢の方もおり、自転車が道をふさぐと衝突の危険もあるので商店街内の駐輪はやめてほしい」と訴える。
取り締まりは難
一方、違法駐輪の取り締まりや撤去を行う川崎区道路公園センターによると「買い物客は短時間で帰るので、警告札をつけて再度巡回して戻ってきたときにはもういない。撤去率は1割程度」にとどまるという。駐輪場を整備した市は「一時利用2時間無料についての周知不足は否めない」との認識を示す。
商店街では組合内の「まちづくり委員会」で独自の対策を検討していくという。
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