主に一対一でダンスを披露し合う「ブレイキン(ブレイクダンス)」の2024年パリ五輪追加種目決定を受け、公益社団法人日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス本部は14日、クラブチッタ(川崎区小川町)で記者会見を開いた。
川崎区にも縁深い石川勝之本部長やトップレベルで活躍する選手も登壇し、喜びや意気込みを語った。
ブレイキンは若者文化、ストリートカルチャーのひとつとして川崎市内でも盛んに行われてきた。2018年には世界ユースブレイキン選手権が市内で開催され、県立百合丘高校(南生田)出身の河合来夢さんが優勝するなど、トップクラスのダンサーを輩出している。石川さんは「(決定は)大変うれしく思っている。元々、スポーツではなくカルチャーとして発展してきたもの。18年のユースオリンピックを機に正式種目採用に向け、体制づくりに取り組んできた。金メダルが取れるよう強化していくとともにカルチャーとしてのブレイキン発展にも尽力したい」と話す。
石川さん 地元への想い馳せ
石川さんは「ブレイキンの聖地」としても知られるJR武蔵溝ノ口駅前でストリートダンスを続け、世界大会優勝経験も持つ。現在は連盟ブレイクダンス本部長として組織の体制強化や選手育成、競技の普及に努めている。
桜本商店街のイベントでも例年、パフォーマンスを披露するなど川崎区とも縁が深い。会見では「不良がやるものとされていたブレイキンだが、路上で練習を続け、世界に羽ばたく選手が出てきたことで認識が変わってきた」とこれまでの歴史を振り返る。加えて、「地道にやってきたことで川崎市が掲げる若者支援の施策とも合致し、行政とともに歩むことができるようになった。思い入れが強い川崎での会見は嬉しい」と思いを語った。
河合さんは「ユース五輪がブレイキンを広く知っていただくきっかけになった。パリ五輪もより多くの人が知るきっかけになれば。4年後に向けて頑張っていきたい」と話した。
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