川崎区の旭町一丁目町内会(土屋英治会長)が、夏祭りなどで子どもたちが引き歩く山車の譲渡先を探している。現在の保管場所を来年3月までに引き払わなければならず、引手も減少していることから処分も検討したが、解体への抵抗感から、「有効活用してくれる人に譲りたい」としている。
現在、山車の保管場所として借りている個人宅駐車場の取り壊しが決まっており、町内会館も手狭で引き取れず、手放すことを決断した。
町内会役員によると30年ほど前は夏祭りで30から40人くらいの子どもが山車を引いて町内を巡行し、ところどころ休憩しながらお菓子をもらう姿があった。ただ5・6年前から山車を引く子どもが極端に減ってきたという。旭町公園での夜店には多くの子どもが集まるにもかかわらず、山車の参加者は10人に満たなくなった。子ども会とも相談し、もう山車は必要ないと判断をした。
処分することも検討したが、町内会役員には「子どもの頃は競って台に乗って太鼓を叩いたりした」などの思い出を持つ人もおり、解体は忍びないとして譲渡先を探している。9月27日の稲毛神社の氏子総代会で他の町会に打診をしてみたが手は挙がらなかった。
土屋会長は「みんなで楽しく仲良く使ってもらえたらうれしい。できれば今まで山車をもっていなかったところにいって喜んでもらえたらと思う」と呼びかける。
山車は1951年(昭和26年)に造られたもの。屋台部分は長さ約190センチ、幅約170センチ、高さは太鼓上の飾りまで約250センチ。山車を引く梶棒まで含めると長さ約300cmになる。
問い合わせは土屋会長(【携帯電話】080・1187・5581)へ。
川崎区・幸区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|