川崎区版SDC始動
地域課題解決へ
4月26日
幸区役所が対戦型コンピューターゲームを競技化した「eスポーツ」を活用したまちづくりを進めている。11月6日には区内に拠点を持つプロチーム「SCARZ(スカーズ)」(友利洋一代表)を講師に講座を実施。来年6月の区制50周年式典での幸区杯(カップ)開催も視野に入れる。
eスポーツは高齢者のコミュニケーションツールとして福祉分野での活用や、年齢、性別、障害のあるなしの差を感じずに競えるスポーツとしての可能性を持つ。こうした観点から幸区の関敏秀区長は「eスポーツはコミュニティーづくりの一つの柱になりうる」と話す。川崎駅周辺で新しい若者文化を根付かせようという市の動きの中で、東口のブレイキン(ブレイクダンス)に対し、西口はeスポーツで盛り上げていきたいという。
SCARZ、川崎駅、ラゾーナ川崎、富士通、東芝、川崎駅西口デルタにホールを開業するホリプロなどと協力し、eスポーツでのまりづくりに向けた協議を進めていく。関区長は「企業も巻き込み、まち全体としてeスポーツを広めていきたい」と力を込める。「音楽のまちかわさき」「映像のまちかわさき」と並ぶ「eスポーツのまちさいわい」を目指す。来年6月4日の区制50周年式典に合わせ、幸区杯の開催も検討中だ。
学校や外遊びが大切
幸区は11月6日に区内在住の親子を対象に「ゲームとの向き合い方講座」を実施した。友利代表は画面の向こう側にいるのは、「自分と同じ人間。人に迷惑をかけてはだめ。現実世界と一緒です」と強調した。
eスポーツを行うことで、海外の選手とプレーするために語学や地理の勉強をするようになったり、画面による情報認知能力や空間把握能力が高まるといったゲームによる学習効果についても言及。また、eスポーツの上達には、ゲームをするだけではなく、学校での友だちとのコミュニケーションや、外で遊ぶことで知らなかった知識を身に着けることが大切だと力説した。
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4月26日
4月19日