江戸時代に盛んだった六郷の渡し舟の船着き場付近からクルーズ船を走らせる計画が、川崎駅前の市民有志の間で進められている。今春にも実証実験を行う予定だ。
「多摩川・羽田クルーズ」と銘打った計画で、国道15号線六郷橋付近から殿町のキングスカイフロント周辺を遊覧する。3月12日に開通する羽田連絡道路「多摩川スカイブリッジ」(キングスカイフロント〜羽田グローバルウイングズ間)のたもとまで航行し、川面から羽田空港の飛行機の発着陸を眺めることができる。関係者によると、3月上旬の実証実験に向け、国交省との協議・調整が進められているという。実施が決まれば、開催当日には河川敷でのイベントも行われる予定だ。
川崎駅前には様々な商業施設が賑わいを見せる一方、近くを流れる多摩川については、これまで「見過ごされてきた感がある」と関係者の一人は指摘する。クルーズ船を走らせることにより、多摩川の魅力再発見の機会につなげたい考えだ。また、京急川崎駅から船着き場となる六郷橋に至るまでには2023年に起立400年を迎える旧東海道もあり、参加者に歴史遺産に触れながら、まちの散策を楽しんでもらいたいとの願いも込める。六郷橋の先には、大師道が通り、川崎競馬場や川崎大師平間寺、若宮八幡宮などへの誘客効果にも期待を寄せる。
多摩川・羽田クルーズが成功すれば、将来的には船着き場を川崎工場夜景ツアーの発着点にもしていきたい夢を膨らませ、有志らは今回の実験に意気込みをみせる。
川崎区・幸区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|