県立川崎高校の卒業生らで昨秋立ち上げた「カワハル企画部」が、3月26日(土)、27日(日)に教育文化会館で「かわさき春の文化祭」を開催する。若者たちの学校外での発表の場を作ろうと、中学生から22歳までの人から展示作品などを募っている。
カワハル企画部は県立川崎高校ボランティア部の卒業生ら5人で活動する。教育文化会館で子どもたちの自由研究をサポートする市民自主事業に携わってきた縁で、同館を拠点とした同企画部を発足した。
文化祭発案のきっかけとなったのは、代表を務める大学生・竹端晴菜さん(20)=川崎区追分町在住=の妹のひと言。「学校の文化祭がコロナの影響で学内だけのものになってしまってさみしい」との声を聞き、学生らの部活動などの成果発表の場を作りたいと、昨年10月から準備を進めてきた。竹端さんは「これまで子どもたちを中心に関わってきたが、同世代や若い人とつながる機会にもなれば」と話す。
竹端さんはもともと、積極的に企画などを提案するタイプではないというが、「一緒に活動してきた幼馴染が新たな団体をスタートさせた。自分にもできるかもと思えた」と一念発起。同企画部をスタートさせ、試行錯誤しながら文化祭実施にこぎつけた。同館の小宮肇さんの「高校3年間一緒に活動してきた仲間。卒業で途切れさせるのはもったいない。今後も集まるきっかけになるのでは」との言葉が後押しとなったという。
文化祭は26日、27日両日午前10時から午後4時まで。応募対象は川崎市内在住、在学の中学生から22歳までで、3月19日から25日の期間に作品を同館に持参できる人。形式を問わず展示ができる作品または、パフォーマンス(ダンスや演奏)を最大10分でDVDにしたものを募集している。
申し込みや詳細はウェブサイト(https://www.city.kawasaki.jp/kawasaki/page/0000136277.html)から。2月20日(日)締め切り。
教文の利用促進に期待
小宮さんによると、教育文化会館の利用者の多くはシニア層。サークル活動も高齢化が進み、運営の継続が困難になるケースもあるという。小宮さんは「若者にも気軽に足を運んで使えることを知ってほしい。文化祭は良いきっかけになるのでは」と期待を寄せる。
コロナ禍で地域住民らが集う催しが中止になっていることから、竹端さんは「今後はさまざまな団体とつながれるお祭りなどを企画したい」と意欲を見せる。
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