幸区内に在学する小中学生4人が6月4日、一日区長に就任し、それぞれ、まちづくりの夢を作文にしたため発表した。4人の思いについて、赤坂慎一区長は「受け止める」と、実現に向け前向きな姿勢を示した。
幸区制50周年記念事業の一環で、子どもたちに区政に関心を持ってもらうことが狙い。これまでにも幸区は、市長と市民の対話の場である車座集会で出た意見がもとの校庭開放をはじめ、子どもの意見を反映してきた。今回は「自分が区長になったら何をしたいか」を作文で募集。今年3月から4月8日まで、幸区内の市立小中学生を対象に募り、小学生69作品、中学生8作品の応募があり、4人が選ばれた。作文は400字詰め原稿用紙1枚で、同日の50周年記念式典ではそれぞれ約1分間で作文を朗読した。
塚越中2年の早川亜紗美さんは、スマホ片手に下を向いて歩く人が多いことから、自然に前を向いて歩くような景色を作りたいという。そのために自然に生きる動物や草花を大切にし、道に生えている植物の手入れなどを徹底して行うとしている。
御幸小6年の山崎莉穂さんと、古川小3年の三浦八千代さんは、ごみ拾いなどでまちをきれいにすることが大切だと主張。山崎さんはまちがきれいになれば、住みやすくなるとし、三浦さんは生き物がごみを間違えて食べて死ぬことがなくなることにも言及。早川さん、山崎さん、三浦さんはそれぞれ「あいさつ」も大事だと記した。
古川小2年の渡邉奏希さんは「みどりあふれる区にしたい」と夢を書いた。幸区オリジナルの野菜を作って全国に広がれば、野菜を作りたい人が幸区に集まって、人口が増え、緑がいっぱいの区になると思うと綴った。
区の担当者によると、今後、作文の内容をどう区政に反映させていくかの検討に入る。実際に取り組む際には、改めて一日区長として活動してもらうという。赤坂区長は「書かれていた意見に見られる幾つかの共通点から今の幸区の課題が見えた。子どもなりにしっかりとまちを見ている」と感心を示した。
式典前には区長室で委嘱式が行われ、4人は赤坂区長から緊張した面持ちで委嘱状を受け取った。式終了後には、庁舎前で行われていた「幸50祭」のイベント会場に出向き、一日区長の名刺を手にあいさつも行った。
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