パラ卓球選手の今泉大地さん(33・川崎区藤崎在住)が2024年のパリパラリンピックへの出場を目指し、日々練習に励んでいる。
今泉さんは先天性脳性まひで右半身の動きが不自由だが、苦しいリハビリに耐え、今は健常者同様に歩ける。パラ卓球のクラス分けでは立位C8というクラス。昨年11月に行われた第14回全日本パラ卓球選手権大会の同クラスで優勝し、18年以来の日本代表の座を手にした。しかしパラリンピックには日本代表が必ずしも出場できるわけではない。国際大会でポイントを重ね、世界ランキング15位以内に入るか、各大陸の選手権大会で優勝するか、国際卓球連盟の推薦を得なければならない。厳しい戦いの末に勝ち取った日本代表は国際大会に出るためのスタート地点にすぎないという。
21年の東京パラリンピックは出られない悔しさもあったが、「もっと頑張ろう」という思いで観戦していた。そして先日の選手権には日本代表になる最後のチャンスと決意し臨んだという。「今回逃したら体力もそうだが気力を立て直す自信がなかった。死ぬ気で覚悟を決めてやってきた」と振り返る。技術はもちろん、メンタルを鍛えることに注力した。今まで試合中に考えすぎる傾向があり、気持ちの切り替えができないことが多かったが、色々な人に話を聞き、本を読み、課題をノートに書き出しトレーニングを積んだ。大会ではその成果が出て、たんたんと試合を進められ、結果を出すことができた。
練習に励むのはパラリンピック出場を目指すとともに、障害のある子どもたちに頑張れば報われることを知ってもらいたいから。「パラアスリートとして頑張る姿、勝つ姿を子どもたちに見せて夢を持ってもらいたい」と熱く語る。
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