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川崎区・幸区版 公開:2024年1月26日 エリアトップへ

川崎発 世界の海に挑戦 幸区出身の双子サーファー

スポーツ

公開:2024年1月26日

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五輪を目指す双子サーファー。清水ひなのさん(右)とひなたさん
五輪を目指す双子サーファー。清水ひなのさん(右)とひなたさん

 幸区出身でサーフィンで世界を目指す双子の女子高生がいる。清水ひなた・ひなの姉妹(16)は、昨年10月の全日本サーフィン選手権大会Girls(18歳以下)で、ひなのさんが優勝、ひなたさんが3位に輝き揃って表彰台に上った。ひなのさんは今月、神奈川県のスポーツ優秀選手表彰も受賞。「目標は2人そろって2028年のロス五輪」と声をそろえる。

 幸区戸手で生まれ育ったふたり。両親の影響で小学4年生でサーフィンを始め、「自然の中で癒される」「年齢関係なく交流できる」と夢中になった。川崎から海までは遠く波に乗れるのは週末だけ。それでも平日は自宅でボードを使って模擬練習やバランスボールを使って体幹を鍛えるなど陸トレに励んだ。

 高校入学するときに2人は大きな決断をする。「本気で世界を目指したい」と、海の近く千葉県一宮町に移住することに。両親は仕事があるので、2人だけの生活を始め高校も時間の自由が利く通信制を選び、よりサーフィンに専念できる環境を整えた。それから、早朝から日が暮れるまで、練習に励む日々が続いている。遊び盛りの年代だが、夜は9時頃には疲れて寝てしまうという。

 コーチのような指導者はおらず、練習メニューは自分たちで決めている。2人で意見を出し合い、疑問に思ったことは、両親やサーファーの知り合いに画像を送り意見を聞く。最近では、栄養士の知り合いにアドバイスを受け食生活も改善中。また、両親に頼っている生活資金の足しにと朝早くからコンビニでアルバイトも始めた。

 練習量だけでなく、精神面での自立や成長がサーフィンの成績にもつながっている。千葉に移住して1年。これまで優勝を手にする機会は少なかったが、昨年は参戦しているアマチュアリーグで2人とも3勝。ひなのさんはプロ資格を取得し、ひなたさんも年末に行ったポルトガル遠征でヨーロッパの選手を相手に勝利するなど、好成績でシーズンを終えた。

切磋琢磨して

 「一人じゃできない」と声をそろえる。ひなのさんはマイペースできれい好き、ひなたさんは決断が早く引っ張るタイプと性格は違う2人。「負けず嫌い」なところは共通している。「お互いがライバル。絶対に負けたくない」と笑う。

 今年は、全日本の強化指定選手にも選出。ひなのさんはプロリーグに参戦し新人王を目指す。ひなたさんはフィリピンやインドネシアといった海外の試合に挑む。「サーフィンで川崎から世界で活躍できることを証明したい」と意気込んでいる。

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