「大師の歴史に酔いしれて」 あさって16日(日) 水鳥の祭
お酒をテーマに川崎大師地区に伝わる史実を再現した祭り「第17回水鳥の祭〜水鳥記 大師河原の慶安酒合戦〜」があさって16日(日)に川崎大師平間寺、若宮八幡宮などで開かれる。
今回で17回目を迎える同祭は、毎年多くの酒豪の出演者が集結し、酒を酌み交わす光景が印象的だ。だが、発起人の一人で台本書きから演出までを手がけ、自らも出演する舞川扇彩さんは「単なる酒飲み合戦ではない。台詞なども史実に基づき作られているので、この祭りを通じ地域の歴史にも感心を持ってもらいたい」と力強く訴える。
ストーリーは、1648(慶安2)年の大師河原が舞台。同地区の開拓に成功し、名主となった池上太郎右衛門幸広(盃名・大蛇丸(だいじゃまる)底深(そこふか))のもとに、江戸の医者で儒教学の茨木春朔(盃名・地黄坊樽次(じ おう ぼう たる つぐ))らが、酒豪を引き連れ、大師河原に乗り込み三日三晩、酒の強さを競い合ったという豪快な酒合戦を記した「水鳥記」を史実にのっとって再現している。
出演者は、事前に申し込みのあった一般の方から選出。時代衣装を身にまとった参加者らは、侍に扮した江戸方17人と、間祝着姿の川崎方15人に分けられる。江戸方は東門前駅通商店街から川崎大師平間寺境内まで練り歩き、待ち受ける川崎方と口上合戦を行ったあと、川崎大師大山門前に移動し、直径約50cmの杯で日本酒を飲み合う酒合戦を繰り広げる(正午頃)。その後、川崎大師駅前(午後2時頃)やごりやく通り(午後2時30分頃)でも酒合戦を行う。若宮八幡宮での最終決戦では、大将同士が酒を酌み交わし(午後3時頃)、最後は舞川さん扮する地黄坊樽次が争いの終結とお互いの検討を表す「和睦の舞」などを披露する。
「祭りの見所は、素人の役者ならではの”メイ”演技。アドリブの演技など楽しみながら歴史に触れて欲しい。そして是非お酒だけでなく池上家が築いた川崎大師地区の歴史にも酔いしれてもらえれば」と舞川さんは話す。
詳細は、水鳥の祭実行委員会実行委員会(【電話】044・222・3206)まで。
|
|
|
|
|
|
5月3日
4月26日