「男性も食の自立を」 夫婦円満にも一役
高齢社会が進展する中、団塊の世代の親父たちが中心となり結成した料理団体が川崎区にある。その名も「ウィング」(戸室守夫会長)。同団体では「男性も食の自立をしないといけない」と訴える。
結成は7年前。きっかけとなったのは、川崎市主催の料理教室だった。全12回の講座を修了した参加者有志が「このまま終わらせてしまうのはもったいない。今後の生活を考えると男性でも食事の自立が必要」と2005年に20人のメンバーで結成した。
以来休むことなく7年間、川崎区の川崎市教育文化会館で毎月1回、水曜日に活動している。
現在メンバーは21人。40代から70代の人が料理を楽しんでいる。講師は、メンバーが月替わりに担当。『季節感を出しながら、だれもが簡単に作れるレシピ』をテーマに主食、副菜、汁物、デザートを500円以内で作れるレシピを考えてくるという。ぶり大根やジャージャー麺、さばの味噌煮などこれまで7年間作り貯めてきたレシピは100を超える。
「定年後の趣味として」、「今後の生活を考えて」など入会の動機は様々だ。入会者のほとんどが包丁も持ったことがないというような初心者。メンバーの一人は「前から料理に興味があったものの、家で奥さんに習うと、ついつい喧嘩になってしまう。初心者同士だからこそ、気兼ねなく料理が学べ、教えあうこともできる」と語る。
結成時からのメンバーの一人である山口総一郎さんは「自分で料理を作るようになって、料理の大変さを実感した。家族のために毎日作ってくれている妻に、新たに感謝の気持ちが芽生えた。不思議と好き嫌いもなくなったよ」と笑顔を見せる。他のメンバーからも「料理を作ることで夫婦円満につながった」といった声が聞かれた。
高齢化が進展する中いきいきとした生活を送るには「食への自立が求められている」と戸室会長。「奥さんを助けるという意味でも多くの男性が料理に挑戦してほしい」と述べ、参加を呼びかけている。
入会希望者は電話で申し込みを。年齢制限、入会金などはなし。会費は一回800円(会場使用料と材料費)。時間は主に水曜日の午前中に活動している。
詳細は、【電話】044・222・3874山口さんまで。
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4月26日
4月19日