神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2014年5月16日 エリアトップへ

川崎消防署長として署員139人を束ねる 山本 勉さん 海老名在住 56歳

公開:2014年5月16日

  • LINE
  • hatena

住民との協力で減災へ

 ○…初の署長職。「市民のために、また、市民の理解を得られるよう誠実に、一歩一歩進む」ことを心掛けている。管内は住宅がひしめく地域も多く、大災害等での火災発生時の対応策として「地域住民の力」を挙げる。署員でなくても、一般の人が使用することのできるホースキットを避難所に設置する試みは、3年計画で行う新規事業。目下、町内会や関係団体に自ら説明に赴いている。「署員が駆けつける前に住民自らが初期消火を行ってくれれば、延焼を防ぐことができる」と、減災には住民との協力が大切であると説く。

 ○…大学時代は社会福祉を専攻。「人のために働き、人を支えていきたい」との思いから、市民のために働く公務員を希望した。81年に職員として採用され、消防隊、救助隊を経て、88年には警防部航空隊の航空救助員に。89年には川崎市で初めて、ヘリコプターでの人命救助を行った。その後、出張所の所長や庶務係長、警防第一課長、消防局での総務部担当部長と、消防全体を見る立場を経験した。

 ○…どの場所でも、署員とのコミュニケーションを大切にしてきた。署長となった今でも、若い署員をはじめ、自ら積極的に話しかけるという。「いい雰囲気作りが、チームワークの良さに繋がる。考え方によってはお互いの命を預かる身。皆一緒に同じ方向を向かなければ」と鋭いまなざしを向ける。

 ○…趣味はランニング。青梅マラソンやえびな健康マラソンなど大会への出場経験もあり、今でも週末には16Km走る。「大きな災害時にもへこたれないよう、体力をつけなければね」と言いながら、「『私に走りで勝てない救助隊はいらない』と言うためでもあるかな」といたずらっぽく笑う。30年連れ添う夫人と2人暮らし。長女は結婚し、長男は自身と同じ道を歩んで消防士になった。まだ2年目の”後輩”と仕事について語り合えるのは、「やはりうれしいですよ」と相好を崩す。

川崎区・幸区版の人物風土記最新6

森 勝利さん

川崎野球協会の会長を務める

森 勝利さん

幸区南加瀬在住 80歳

5月17日

高橋 宏和さん

川崎郷土・市民劇『百年への贈り物ー川崎市誕生ものがたりー』で主役を演じる

高橋 宏和さん

多摩区在住 52歳

5月10日

村上 健二さん

川崎消防団長に就任した

村上 健二さん

川崎区日進町在住 73歳

5月3日

中山 寛隆さん

川崎市制100周年記念で演奏する合唱団に携わる、川崎市合唱連盟の事務局長

中山 寛隆さん

高津区在住 36歳

4月26日

加藤 和男さん

3月19日付けで川崎警察署長に就任した

加藤 和男さん

川崎区在住 59歳

4月19日

斎藤 優貴さん

数々の国際ギターコンクールで優勝し、世界を舞台に活躍するギタリスト

斎藤 優貴さん

多摩区出身 26歳

4月12日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月21日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook