川崎区の戦後の歩みを、多文化、多民族共生の視点から学習する連続講座が9月27日から始まる。会場は川崎市教育文化会館、沖縄県人会館、稲毛神社。市民グループ「川崎マウル」が企画した。
「多文化共生の街・川崎区の戦後史”再発見”」と題した講座は、12月6日までの全8回開催される。
「戦後の川崎といえば、政治、経済面での発展が知られるが、川崎区は国、県を越えて、様々な人を呼び込んで復興を遂げた歴史がある。人の移動に注目して多様な人々に焦点を当て、どのような人々が川崎の戦後を支えたのか、知っていただきたい」と、山田貴夫川崎マウル事務局長は語る。
在日コリアンの立場からみた川崎での敗戦や戦後当初の民族運動をテーマにした回や川崎の沖縄県人会の歩み、シベリア抑留経験者からの体験談などテーマは毎回変わる。川崎に詳しい近現代史の専門家や地域在住の文化人、当事者らが講師を務める。最終回は参加者が自宅の写真を持ち寄り、川崎の戦後を語り合う。
講座を通じ、山田さんは「多文化、多民族の歴史と共生することで生まれる豊かさを学び、人間同士互いに尊重しあう意義を共有しあいたい」と期待を込める。
第1回は9月27日(土)午後2時から川崎市教育文化会館。「川崎区の戦後史」と題し、加藤千香子横浜国立大学教授が講演する。
参加費無料。対象は高校生以上。定員は先着30人。
9月10日(水)から受付開始。申込、詳細は川崎市教育文化会館へ電話(044・233・6361)、ファクシミリ(244・2367 講座名、氏名、住所、電話番号を明記)または直接。
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