大相撲・春日山部屋が稽古に専念できる場の確保とファンの拡大を図るため、大師河原から池上新町に拠点を移した。今月4日には神事が執り行われ、春日山親方(元幕内濱錦)は心機一転、再出発を誓った。
中村紀美子汐留稲荷神社宮司を招いて執り行われた神事には春日山親方、23人の力士と関進後援会会長らが出席。榊をささげ、部屋の発展や無病息災を祈願した。春日山親方は「精一杯精進したい」と抱負を語った。
力士、床山、行司、呼び出し、部屋付き親方あわせて30人が在籍する春日山部屋はこれまで大師河原に拠点を構えていたが、少しでも土俵に集中できる環境づくりをと、移転先を模索。後援者の厚意により、池上新町の倉庫の一角を借り、今月初旬に引っ越しを行った。三段目の濱春日は「やっと落ち着くことができた。一から始めていきたい」と九州場所に向けて意気込みを見せた。
産業道路沿いに面した稽古場の入り口には、九州場所の寄宿先の佐嘉神社(佐賀県)の宮司が揮毫した看板が掲げられた。朝6時30分から10時まで稽古を行い、時にはシャッターを開けて一般開放することも計画。春日山親方は「気軽に声をかけていただければ中から見学できます」と地域住民に歓迎の意を示す。
地元町内会も期待を寄せ、浦野一吉池上新町町内会会長は「町内を挙げて応援し、関取を誕生させてもらいたい」とエールをおくる。春日山親方は「地域イベントや慰問の申し込みが増えるかもしれないが、できる限り貢献したい」と話す。
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