川崎区出身の歌手・故坂本九さんの代表曲「上を向いて歩こう」 を、JR川崎駅・東海道線ホームの発車メロディーに――。そんな声が区内で上がっている。先月31日には地域で活動する団体がJR川崎駅の小川久光駅長に要望書を手渡した。
昨年4月、ライオンズクラブ国際協会330-B地区が坂本さんの功績をたたえ「上を向いて歩こう」の歌碑をJR川崎駅東口駅前広場に建立。多くの市民に「坂本九の出身地・川崎」を親しんでもらおうと、当時の地区ガバナーだった安達成功さんが川崎駅での発車メロディー化を発案した。区内6ライオンズクラブ(川崎LC、川崎南LC、川崎田島LC、川崎中央LC、川崎東LC、川崎臨海LC)▽川崎商工会議所(山田長満商工会議所会頭)▽川崎区選出市会議員団(代表幹事・林敏夫市議、幹事・片柳進市議、飯塚正良市議、岩崎善幸市議、坂本茂市議、佐野仁昭市議、嶋崎嘉夫市議、浜田昌利市議、林浩美市議)が賛同し、それぞれ要望書を提出した。
坂本さんの「上を向いて歩こう」のメロディーは、京急川崎駅で電車が接近する際に使われ、川崎駅地下街「川崎アゼリア」では朝の定期演奏の時間帯に流されている。また、川崎ルフロンでも同氏の命日の8月12日に坂本九の追悼コンサートが開かれている。「東海道線で採用されれば、川崎のPRにつながる」と提案者は意気込む。
先月29日には市立商業高校に通う生徒たちの発案で川崎市歌が南武線の発車メロディーとして採用されたばかり。「朗報の流れに乗りたい」とも語る。
ただ、オリジナルの発車メロディーが採用されるには「地域や同駅利用者の総意が大前提でその上で判断される」(JR東日本横浜支社)ことから、今後はアンケートなどを実施して実現にこぎつけていきたいとしている。
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