神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2016年7月8日 エリアトップへ

川崎市 異業種連携で都市農業 独自モデル実現めざす

経済

公開:2016年7月8日

  • LINE
  • hatena
参加者同士の活発な交流を促す福田紀彦市長(フォーラム後の意見交換会で)
参加者同士の活発な交流を促す福田紀彦市長(フォーラム後の意見交換会で)

 川崎ならではの新たな都市農業を―。川崎市は6月27日、第1回目となる都市農業活性化連携フォーラムをてくのかわさき(溝口)で開いた。工業や商業、福祉など様々な分野と連携した、新しい都市農業の実現をめざす。

 都市農業を取り巻く環境が変化している。国は昨年4月に制定した都市農業振興基本法に基づき今年5月に都市農業振興基本計画を策定した。同計画でこれまで「宅地化すべきもの」だった農地は、防災や教育、景観などの観点から「あるべきもの」に位置づけられた。

 30年前に1237 haあった川崎市の農地は657 ha減少し、現在(2015年)は580 haに。また市内の農家数は30年前2323戸だったが、2015年には1172戸に減少している。

 川崎の農業を次世代に引き継ぐことを目標に、川崎市は今年2月、新たな農業振興計画を策定。今後の市の農業振興施策の柱となるのが都市農業活性化連携フォーラムという。

 農業と工業、商業、福祉、情報、市民など様々なジャンルが連携し、川崎ならではの新たな都市農業の実現に向けて取り組む。その連携のきっかけとして用意されたのが同フォーラムだ。

 6月27日に開催された第1回目のフォーラムには各方面から140人が参加し、福田紀彦市長も出席した。農業と市内の事業所がコラボレーションした市内の成功事例の紹介や意見交換会も開かれた。

 福田市長は「都市農業はこれからの成長産業。川崎には大いなる可能性がある。異業種の連携が新しい価値を生む」と語り、JAセレサ川崎の原修一代表理事副組合長(現組合長)は「これからは攻める農業。様々な業種と連携して川崎の農業を元気にしたい」と今後の展開に期待を寄せた。

 農業振興計画の策定に携わった明治大学の竹本田持副学長は「川崎には最先端の都市農業をつくる責任がある。川崎から日本全国、世界へと発信していきたい」と話した。若手農業後継者で構成される青年協議会の木所大輔会長は「川崎の農業の、農地の防波堤になる」と決意を表明した。

川崎区・幸区版のトップニュース最新6

川崎区版SDC始動

川崎区版SDC始動

地域課題解決へ

4月26日

多摩川に「モトスマリモ」

国内2例目

多摩川に「モトスマリモ」

河原の石から数年で発生

4月26日

歌で市制100年盛り上げ

地元演歌歌手吉村明紘さん

歌で市制100年盛り上げ

新曲『KAWASAKI』で

4月19日

かこさんのプレート披露

幸区

かこさんのプレート披露

ゆかりの公園で活動紹介

4月19日

仲間と歌いつなぐエール

能登半島地震復興ソング

仲間と歌いつなぐエール

市長や市議も「個人」で参加

4月12日

誘客拡大のヒント探る

川崎商議所

誘客拡大のヒント探る

スポーツ、観光事業者が意見交換

4月12日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月30日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook