ものづくりの現場を肌で感じる機会（日の出製作所）
川崎市は市内の中小企業の魅力を知ってもらおうと、企業見学ツアーを８月24日（水）に実施する。雇用のミスマッチ解消につなげたい考えで今回は大川町工業団地内の企業４社を見学する。
雇用のミスマッチ解消に
厚労省によると、今年６月の全国有効求人倍率は１・３７で２年前の同月より０・２７ポイント上昇している。また、市の同月における有効求人倍率は０・８５で２年前の同月比で０・２２ポイント上がっている。
景気の回復基調にともない、「採用意欲の高い中小企業も増えつつある」と市は指摘。一方で人材採用の手段やノウハウ、情報発信力が大手企業に比べて乏しいことから、採用に苦戦しているとも語る。さらに学生の大手企業志向が高まりをみせていることから、雇用のミスマッチを引き起こしている。市はこうした問題を解消する方策の一つとして、「川崎ものづくり中小企業魅力発見ツアー」を企画した。
今回は、川崎臨海部に位置する「大川町工業団地」内を見学。川崎の企業として初のロボット競技会を開催する「（株）日の出製作所」▽真空成形用金型のパイオニアである「山崎金型（株）」▽成田、羽田空港や様々な商業施設の看板やモニュメントを手掛ける「日崎工業（株）」▽昭和天皇の玉座や新幹線Ｎ７００系の運転席を手掛ける「（株）キルト工芸」――の４社の現場を見た上で経営者らと意見交換を行う。市の担当者は「ものづくりの現場を肌で実感していただけるので、就職について具体的にイメージしやすい」と語り、多くの参加を募る。
対象は高校、大学の新卒、既卒をはじめ在学生も可。中小企業への転職者も受け付け、年齢は30代まで。
参加者は当日、大川工業団地入口のバス停「日清製粉前」に午後１時50分に集合。２時から５時まで見学し、現地で解散する。
参加費は無料、定員は先着20人。申し込み、問い合わせは、川崎市経済労働局労働雇用部（【電話】０４４・２００・３２１２）。８月22日（月）締め切り。
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