神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2017年3月10日 エリアトップへ

市教育委員会主催映像展 市立商業高生2人がGP 太田道灌伝説を題材に

教育

公開:2017年3月10日

  • LINE
  • hatena
GPのトロフィーや賞状を手に喜ぶ河田さんと三輪さん(左から)
GPのトロフィーや賞状を手に喜ぶ河田さんと三輪さん(左から)

 川崎市立商業高校放送委員会(顧問・佐々木美和子教諭)の河田莉奈さんと三輪紀佳さん制作の映像作品『幻の江戸城』が2月18日、「第34回 わが町かわさき映像創作展」で最高位のグランプリを獲得した。2人は朗報に喜びを噛みしめつつ、制作を通じ「地域の人の太田道灌への思いの深さを実感した」と振り返った。

河田さんと三輪さん制作

 「わが町かわさき映像創作展」は、川崎や日常を題材に川崎市教育委員会が主催する。今回は27作品の応募があった。

 『幻の江戸城』は、夢見ヶ崎動物公園のある加瀬山に伝わる室町時代の武将・太田道灌の夢見伝説について、地域の人のインタビューや伝説にまつわる地域の活動を紹介する7分49秒の作品。

 夢見伝説は、太田道灌が立地の良い加瀬山に城を造ろうとしたが、加瀬山で野営した際、兜を取られる夢を見て、縁起が悪いと今の江戸城(現在の皇居)の場所に造ることにしたという話。「夢さえ見なければ加瀬山付近が日本の首都だったかもしれない」ともいわれている。加瀬山の地域が夢見ヶ崎と呼ばれる由来でもある。

 作品はこうしたエピソードがこの地でどのように残っているかをインタビューなどで検証。テロップや挿絵を効果的に活用し、分かりやすく伝える工夫が高く評価され、グランプリを獲得した。

 作品を手がけたのは、河田莉奈さんと三輪紀佳さん。河田さんがナレーションと画像、三輪さんが音声を担当した。幼馴染の親友という2人は、夢見ヶ崎小学校に通っていた頃、授業などで太田道灌について学び親しみを覚えていた。今回の作品展に先立って行われた「総合文化祭」でも太田道灌伝説を写真と音声で出品したほど、思い入れを持つ。残念ながら、総合文化祭では受賞は叶わなかったが「わが町かわさき映像創作展」の話を聞き、リベンジする思いで挑戦を決めた。前回の出品作品に取材映像などを加え昨年11月から約1カ月で作り上げた。

 インタビューは天照皇大神宮司や日吉商店街連合会、市民団体「日吉の『わっ』実行委員会」のメンバーに行った。想定した答えを思うように引き出せず、編集の際、苦労したという。それでも「太田道灌を主人公にしたNHK大河ドラマにしようと、(太田道灌に縁を持つ)伊勢原市とともに署名活動に取り組もうとしているなど、熱い思いに触れることができた。受賞できてよかった」と2人は喜んだ。

 作品は、川崎市視聴覚ライブラリー(http://www.keins.city.kawasaki.jp/1/KE1031/)を通じて見ることができる。

川崎区・幸区版のトップニュース最新6

川崎区版SDC始動

川崎区版SDC始動

地域課題解決へ

4月26日

多摩川に「モトスマリモ」

国内2例目

多摩川に「モトスマリモ」

河原の石から数年で発生

4月26日

歌で市制100年盛り上げ

地元演歌歌手吉村明紘さん

歌で市制100年盛り上げ

新曲『KAWASAKI』で

4月19日

かこさんのプレート披露

幸区

かこさんのプレート披露

ゆかりの公園で活動紹介

4月19日

仲間と歌いつなぐエール

能登半島地震復興ソング

仲間と歌いつなぐエール

市長や市議も「個人」で参加

4月12日

誘客拡大のヒント探る

川崎商議所

誘客拡大のヒント探る

スポーツ、観光事業者が意見交換

4月12日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月30日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook