神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2018年9月21日 エリアトップへ

市ふれあい館 記念誌に人気コラム収録 「新作路」30年分の傑作選

文化

公開:2018年9月21日

  • LINE
  • hatena
「新作路」は1988年から傑作が掲載(上)と、市ふれあい館設立30周年の節目に発行した記念誌
「新作路」は1988年から傑作が掲載(上)と、市ふれあい館設立30周年の節目に発行した記念誌

 川崎市ふれあい館(川崎区桜本・田貞桃(チョンチョンド)館長)は同館設立30周年の記念誌をこのほど発行した。同館の歩みを紹介するとともに、発行するふれあい館だより連載の人気コラム「新作路(シンジャンロ)」106本分を収録した。コラムには、同館が取り組む様々な実践課題と向き合い、寄り添う職員のその時々の心情が綴られている。

在日、多文化共生などテーマ

 新作路は、2代目館長で現在、同館を運営する社会福祉法人青丘社理事長を務める裵重度(ペェチュンド)さんが発案。1988年11月から同館が毎月発行する「ふれあい館だより」で連載が始まった。

 コラム名は、開墾した農地に村人が総出で道を造ったことに由来する。その道は決して平たんではなく、石ころだらけで石ころを取り除き、課題を見つけ、新しい道を創り、通していくもので館の実践活動とも通じるという。

 同館職員の裵秉胄(ペェピョンヂュ)さんによると、当初は裵重度さんが一人で執筆していたが、今では同館の多くのスタッフが携わる。外国人や障害者差別解消に向けた実践活動、多文化共生のあり方、外国人市民の生活課題、識字学級や中学生の学習サポート、ヘイトスピーチ問題などで直面した苦悩や課題、問題提起などが800字程度で綴られている。「人権施策に取り組む関係者が関心をもって読んでいる」という声も同館には聞こえてくる。

日本社会の現状分析

 のべ300本超あるコラムのうち、記念誌には100本超を掲載。「時代と向き合いながら新たに課題となり、それが事業化されたものを中心に掲載した」と編集に携わった同館前館長で青丘社事務局次長の原千代子さんは語る。その上で「ふれあい館の歩みを知っていただくとともに在日コリアンやふれあい館から見た日本社会の現状や分析を知る機会にしていただければ」と話す。

 記念誌はA4判で217ページ。現在、同館を訪れた希望者に無料で配布している。問い合わせは【電話】044・276・4800。
 

川崎区・幸区版のトップニュース最新6

女性議員16人が連携

川崎市議会

女性議員16人が連携

課題共有し、政策提案へ

5月3日

「想定超」の4万7000人

川崎市健康アプリ

「想定超」の4万7000人

企業活動、口コミで拡大

5月3日

川崎区版SDC始動

川崎区版SDC始動

地域課題解決へ

4月26日

多摩川に「モトスマリモ」

国内2例目

多摩川に「モトスマリモ」

河原の石から数年で発生

4月26日

歌で市制100年盛り上げ

地元演歌歌手吉村明紘さん

歌で市制100年盛り上げ

新曲『KAWASAKI』で

4月19日

かこさんのプレート披露

幸区

かこさんのプレート披露

ゆかりの公園で活動紹介

4月19日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook