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川崎区・幸区版 公開:2020年1月10日 エリアトップへ

川崎区出身望月選手 4大大会V目指す テニストップ舞台へ挑戦

スポーツ

公開:2020年1月10日

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優勝カップを手に笑顔の望月選手
優勝カップを手に笑顔の望月選手

 昨年夏、英ロンドンで開かれたテニスの世界大会「ウィンブルドンジュニア」の男子シングルスで日本男子初優勝を果たした望月慎太郎選手(16)=川崎区出身=がこのほど、市スポーツ特別賞の贈呈式に出席し、今年から挑戦するシニア大会への意気込みを語った。

 望月選手はシニア大会の舞台について「ジュニアとは違う雰囲気だと思う。そこに慣れて勝っていきたい」と話し、ゆくゆくは世界4大大会での優勝を指すグランドスラムを果たしたいとも力を込めた。

 向小学校、富士見中学校出身の16歳。父親の影響で3歳の頃からテニスを始め、兄、姉とともに富士見公園や川崎マリエンのテニスコートで汗を流した。「友達と遊んだ記憶がないくらい」練習に励み、中学1年生の初めに、単身アメリカへ渡った。2019年、ウィンブルドンジュニアのほか世界3大会で優勝を収め、全仏オープンジュニアなど4大会でベスト4入りを果たした。

 得意なショットはボレー、バックハンドだが、オールラウンダーを自負。「基本何でもできるようにしている」という。昨年はテニスの世界大会「ATPファイナルズ」で尊敬するロジャー・フェデラー選手に練習をつけてもらったことも明かし、「チャンスがあればどんな大会でも挑戦した方がいい」との言葉をもらった。

 海外を拠点とするため、帰省できるのは年2回ほど。「家族や友達に会えるだけで嬉しい。好物のとんかつを食べに、川崎駅のとんかつ店に行くのも楽しみ」と地元愛を覗かせた。

「大好きな川崎忘れず」励む

 12月24日には川崎市がスポーツの分野で顕著に活躍した川崎ゆかりの人に贈る「川崎市スポーツ特別賞」 を受賞。贈呈式では、福田紀彦市長から「日本男子初の快挙に日本中が驚いたが、その方が川崎市民と知りさらに驚いた。世界のトップに輝いた人が同じ川崎市民で、みなさん大きな喜びと感動を得たと思う」と労われた。

 懇談の場で福田市長が「(活動する中で)一番きついことは何ですか」と聞くと、望月選手は「食事。日本食が食べたいなと思うときがある」と海外生活での小さな苦労を語った。

 式後の取材で望月選手は「自分が大好きな川崎でこのような賞をいただけて嬉しい。川崎で育ったことを忘れずに頑張っていきたい」と笑顔で語った。

 望月選手の2019年の主な戦績は次の通り。▽優勝=ウィンブルドンジュニア、ジュニアデビスカップ決勝大会、ジュニアノッティンガム、コーヒーボウル▽ベスト4=全仏オープンジュニア、サルソマッジョーレG2ほか。
 

歓談する望月選手(左)と福田市長
歓談する望月選手(左)と福田市長

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