3Dプリンター事業などを展開する株式会社イグアス(幸区堀川町・矢花達也代表取締役社長)は3月23日から、自社製品を活用して開発した「3Dマスク」の設計データを同社のHPで無償公開している。同社は「マスクが入手できず不安を感じている方々にご活用頂ければ」と同マスクの普及を呼びかける。
新型コロナウイルスの感染拡大によるマスク不足を受け「困っている方の力になれないか」と矢花社長が同社の設備を生かしたマスクの開発を発案。3月初旬に設計に取りかかり、試験的に装着した社員たちの意見をもとに改良を重ねた。3Dシステム営業部部長の吉澤岳明さんは「隙間を無くし、顔に自然にフィットする形を作るのに試行錯誤しました」と語る。
材料にはナイロン粉末を使用。中心に呼吸用の穴が開いており、そこに内側からガーゼや任意の素材を挟んで装着する。
設計データは1万ダウンロードを超え、自社で制作した3Dマスクを社員に配布している企業や、家族のために個人で制作している人もいる。
マーケティング部部長の早村文宏さんは「対応機種のプリンターがあればどなたでも制作できるので、咳エチケットを守るために使っていただければ」と話す。
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