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川崎区・幸区版 公開:2021年5月21日 エリアトップへ

等々力陸上競技場 憲剛モニュメント設置へ 川崎JC「年内めどに」

文化

公開:2021年5月21日

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講演する中村さん
講演する中村さん

 等々力陸上競技場に、昨シーズンで現役を引退した元川崎フロンターレの中村憲剛さんのモニュメントを設置する計画が持ち上がった。市内若手経済人らでつくる一般社団法人川崎青年会議所(=川崎JC/新井文人理事長)を中心に、6月中にも委員会を発足。クラウドファンディング(CF)などを活用し、年内の完成を目指す。

 設置計画は、中村さんを講師に招いた5月17日の講演会で発表された。18年間川崎一筋でプレーした「川崎のバンディエラ(イタリア語で象徴)」と称される中村さんのモニュメントの設置は、「市民やサポーターの中から上がっている」と新井理事長。「バンディエラモニュメントプロジェクト」と銘打ち、サポーターや経済、スポーツなどの各団体と連携しながら進めていく。新井理事長は「試合がない時でも足を運んでもらえるようなスポットにしたい」と構想を描き、「創立70周年を迎える川崎JCのこれまで培ってきた知見や人材を生かせば、市民やサポーター、各種団体の受け皿として役割を担うことができるはず」と話す。

 Jリーガーのモニュメントは鹿島アントラーズで活躍したジーコさんの像などが知られる。川崎JCによると、今回は中村さんをキャラクター化したデザインのモニュメントをイメージ。等々力陸上競技場に常設する考えで、川崎市と協議を進めているという。制作建立費用は、500万〜1000万円と見込み、新型コロナの状況を見つつ、少しでも多くの費用を集めていきたいとしている。

 突然の発表を受け、中村さんは「えっ」と戸惑いながらも「まるでフロンターレが出すようなサプライズ。自分のモニュメントが生きているうちに造られることになるとは。言葉が見つからないが、非常にうれしいし、ありがたい」と喜んだ。

心の持ち方を講演

 中村さんはこの日、「レジリエンス〜折れない心への変革〜」と題して講演。小学生から現役を引退するまでのサッカー人生を振り返り、自身が直面した様々な挫折を乗り越えてきた心の持ち方について言及。「目の前のことをやり続けることが未来をつくる。運は偶然じゃなく必然」と語った。

 講演では中学生時代、身長が伸びず思うようなプレーができず、サッカーを離れた話を披露。「自分にはサッカーしかないと再確認した。今度は自分がつぶされないようなプレーをしようと思考を変えた」と述べた。また、ブラジルW杯の日本代表メンバーから落選した時にはショックを引きずらないようブログに無念さを綴ったことも明かした。傷心の中、等々力ではサポーターが温かい横断幕を出してくれたことで「川崎で選手生活を全うしたいと思う瞬間だった」とも。コロナ禍に見舞われた昨年は無観客の中で試合を行った経験からサポーターの大切さを実感。川崎を元気にするためには「コロナだからではなく、コロナだからこそやってみては。そのためにどうするのか意見を出し合うことが大事だ」とも語った。

 参加者から、最も影響を受けた監督についての問いに、日本代表を務めたオシムさんの指導法が子どもたちを教えるのに役立っていると述べた。

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