川崎区のダンススクールJDS出身で、プロとして活動するRisaO(りさお)さん(20)を中心に集まった13人が、LGBTQ(性的少数者)を題材にしたダンスパフォーマンス「LOVE NEVER DIES」を11月に上演する。同性愛、異性愛の恋愛模様をダンスで表現。RisaOさんは「何の変哲もない恋愛のストーリーを描いたつもりだが、見た人が何かを感じてくれたら」と期待を寄せる。
RisaOさんは一昨年、ダンスの勉強のために渡米。現地ではダンサー仲間の同性愛者が自分がゲイやレズビアンであることを公言し、周囲がそれを受け入れていることに衝撃を受けたという。RisaOさん自身は異性愛者だが、中学時代「性同一性障害」の言葉を知った際、自分の性に違和感をもつことを「障害」としてしまうことに疑問を感じた。ジェンダーの問題に限らず、人種問題など差別問題に関心が深いRisaOさんが望むのは何事においても平等な社会だ。
コロナ禍でダンスの仕事が減るなか、作品作りに挑んだ。テーマを考えたとき、より身近な差別問題としてLGBTQを選んだ。約1時間半の作品にセリフはなく、主人公の男女4人が繰り広げる純愛や嫉妬などをダンスで表現。他9人のメンバーも心情表現などで躍動する。
同公演は今年度の「いきいきかわさき区提案事業」として(一社)グローバル文化協働支援センター(黒江乃理子理事長)が実施する「かわさき『心の声』プロジェクト」の一環。
RisaOさんのダンスの師でもある黒江さんは「ダンスを使って訴えているチームがあるんだと知ってもらえればいい。共生社会とか難しい観点でなく、心の声を思う存分吐き出してほしい」とエールを送った。
公演は11月3(祝)、6日(土)、7日(日)。予約制、中学生以上。無料。時間など詳細や、観覧申し込みはカレッジJDS ワールドピースシアター(川崎区本町1の3の3)【電話】044・222・3582まで。
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