神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2022年6月17日 エリアトップへ

川崎市内児童虐待 相談・通告5年で倍に 5832件、増加率は低下

教育

公開:2022年6月17日

  • LINE
  • hatena

 川崎市は、2021年度の市内の児童虐待相談・通告件数を先月末に発表。5832件で過去最多だった。16年度の2875件と比較すると、5年で2倍以上に。一方、前年度比23・3%増だった20年度(5557件)に比べ、21年度は4・9%増と増加率は低下した。

 市は市内3カ所の児童相談所と7区役所で昨年度受けた相談・通告件数を集計。種類別では、心理的虐待が約半数の3011件(前年度比133件増)、次いでネグレクトが1719件(135件増)、身体的虐待が1066件(11件増)。性的虐待は36件で、前年度の40件から減少した。

 年齢別では、就学前までの乳幼児が3232件(135件増)で半数以上。主な虐待者別の構成比は実母が56・7%、実父が39・1%だった。区別では川崎区が最多の1243件、次いで宮前区1001人。中原区は市内で4番目の732件(26件増)だった。

 児童相談所で受けた相談・通告は4030件で、前年度から297件増加。一方、区役所は1802件で、前年度の1824件から22件減少した。市は20年度、新型コロナの影響で困難を抱えた家庭の状況把握を行うため、「所在不明児童の調査」の対象を広げ、区役所が安全確認を強化していた。市担当者は「21年度は直接的な取り組みはなかったが、関係機関や地域の見守り体制が浸透している中で、全体として通告が増えているのでは」と話す。

子ども本人118件

 経路別での相談・通告件数は、市民や学校等からの連絡のほか、最多の4分の1を占めるのが警察からの通告。市全体で1428件(30件増)に上った。

 子ども本人からの通告も増加傾向がみられ、昨年度は118件(47件増)。市は20年7月、県や横浜市らとLINE相談を開始しており、児童虐待の予防事業を強化していくという。

川崎区・幸区版のトップニュース最新6

女性議員16人が連携

川崎市議会

女性議員16人が連携

課題共有し、政策提案へ

5月3日

「想定超」の4万7000人

川崎市健康アプリ

「想定超」の4万7000人

企業活動、口コミで拡大

5月3日

川崎区版SDC始動

川崎区版SDC始動

地域課題解決へ

4月26日

多摩川に「モトスマリモ」

国内2例目

多摩川に「モトスマリモ」

河原の石から数年で発生

4月26日

歌で市制100年盛り上げ

地元演歌歌手吉村明紘さん

歌で市制100年盛り上げ

新曲『KAWASAKI』で

4月19日

かこさんのプレート披露

幸区

かこさんのプレート披露

ゆかりの公園で活動紹介

4月19日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook