市政報告 通学路の安全対策は十分か 川崎市議会議員(川崎区)みらい川崎市議団 林としお
千葉県八街市で下校中の児童5人が死傷した事故から1年が経ちました。6月27日の市議会では、川崎市の通学路の安全対策や交通事故対策について質問しました。
通学路の安全対策は喫緊の課題です。政府が6月14日の閣議で決定した2022年版「交通安全白書」によると、2017年から21年の交通事故のうち、小学生の死者・重傷者は4271人で歩行中が59%、このうち登下校時が約1/3を占め、対策の必要性を訴えています。
川崎市では通学路の安全対策を、学校からの通学路の改善要望に対し、警察や道路管理者等、関係機関で構成する「川崎市通学路安全対策会議」の各区部会で現地確認や対応を協議し、順次対策をとっているといいます。また、八街市の事故を受けて実施した通学路の合同点検で学校が抽出した危険箇所は全市で134に上ったことが議会で報告されました。
しかし、例えば、昨秋私に寄せられた「渡田小学校入口交差点の安全対策」の陳情は、報告された危険箇所には含まれていませんでした。川崎区における合同点検では20小学校中7校、11件しか抽出されませんでした。保護者の声や危険な箇所の洗い出しが十分に行われているか疑問が残ります。改めて、子どもたちの安全確保に向けた対策の強化が必要だと指摘しました。
ハード面のさらなる対策を
川崎市の交通事故発生状況はこの5年間をみると減少してきていますが、いまだに2600件を超えています。神奈川県での死者数は142人で初めて全国ワースト1位となってしまいました。市内で最も交通事故の発生件数が多いのは川崎区で自転車関係が44%を占めています。5月28日には元木交差点で女性がトラックにひかれて亡くなる、痛ましい事故がありました。
市によると、交通事故が発生した箇所や地域住民から安全対策の要望があった箇所については、検討や協議を図りながら、カーブミラーの設置や交差点のカラー舗装化などの対策を行っているといいます。質疑では啓発活動やハード的な対策のさらなる強化も要望いたしました。
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5月3日
4月26日