「Ｗ杯での経験を生かしたい」と語る
厚木市在住の高橋由希絵さんが、８月に中国・深圳で行われるユニバーシアード競技大会のライフル射撃日本代表に選出された。
ユニバーシアードは国際大学スポーツ連盟が主催する総合競技大会。「学生のためのオリンピック」とも呼ばれている。
高橋さんは今年、選手強化を目的として国際大会等に出場できるナショナルチームに選ばれた。４月にはワールドカップ（Ｗ杯）韓国大会に出場。今回は初のユニバーシアードメンバー入りとなる。
ライフル射撃は決められた弾数や姿勢で的をねらい、合計得点を競う。高橋さんは今大会、３人１組の団体戦で、火薬銃による２種目と、空気銃での１種目を戦う。
自身２度目の国際大会。「思ったよりも緊張せずにやれた」という先のＷ杯では、銃が天候の影響を受けるなど、海外ならではの出来事を体験した。「『風を読む』ことの大切さを感じた。以降の大会では意識するようにしています」とその収穫を語る。目標は８位入賞だが「試合よりも選手村で各国の人と交流できるのが今から楽しみです」と笑顔をみせる。
現在は明治大学の４年生。進路が決まるまでは卒業後も競技を続けるか悩んでいた。だが、内定先の会社から「五輪をめざしてほしい」と背中を押してもらい、競技続行を決めた。迷いが消えたのがプレーにもいい影響を与えたのか、Ｗ杯後の大会では自己新記録を出すなど好調を維持している。
「今年の大事な大会の一つ」と語るユニバーシアード。見事上位入賞の祝砲をあげることができるか。
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