国道412号線の旧道部分 28年経って市道へ 市と県で移管条件の調整が長引く
4月1日から国道412号線の旧道区間が、厚木市道へと変更された。市道に変更されたのは、妻田伝田交差点から公所海道交差点までの3935mと、国道246号線から分岐して妻田中村交差点につながる409mの部分。この変更は1984年から市と、同道路を管理する県との間で協議が続けられてきたもの。30年近くの期間を経て、ようやく変更実施となった。
道路の名称も妻田伝田から公所海道間は「妻田中荻野線」、もうひとつの道は「妻田西1丁目2丁目1号線」へとそれぞれ変更された。国道412号線は現在あるバイパス部分のみとなる。
市道となったことに伴い、市内7か所の大型案内標識からも、旧道に入っていた「412」のマークが消されているほか、道路内にある歩道橋などにも表記の変更が施された。
今回の管轄変更は1984年に県が市へ、412号線バイパスの完成後に、旧道部分を市道へと移管する申し入れをしたことがきっかけ。以来、市と県では移管に関する協議が続けられてきた。
条件めぐり協議に時間
移管に際し障壁となったのが、5つの条件。道路区域内にある民有地の処理や不法占有物件の解決、県による道路の補修などが条件にあげられた。この部分の調整が長引いたため、2000年のバイパス全線完成以降も協議が続き、実施までに28年という膨大な時間がかかってしまった。
協議が締結されたのは昨年の3月。ここから道路の補修などが行われ、およそ1年後の今月に変更が実施された。補修は県の予算内で全て行われ、今後市が負担する維持費用は、照明灯の電気代や路面清掃代などで年間140万円ほどになる見通し。
移管による影響は
移管による市のメリットは何なのか。担当課である市道路管理課によれば、最大の利点は道路の維持管理や都市計画の変更に際し、早急な対応ができる点。これまでは県が道路の維持管理を行っていたため、市が道路に関する変更を行おうとしても、県に許可を得る必要があった。市道では市の決裁で予算執行も可能となるため、スピードある対応ができるという。
具体的な可能性としては、現在市内を走る連結バスの走行に伴う交差点の改良や、渋滞緩和策などが独自に実施できる。同課の山口護課長は「自治会や住民からの要望も市が独自に反映できるようになるが、今後の道路状況を見て判断していきたい」と話した。
412号線バイパスを管理する県厚木土木事務所によれば、移管によるバイパスへの影響は特にないという。
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4月19日