厚木の街に″美術館”を―。平成3年から毎年開催されている野外彫刻造形展の運営委員の有志6人で構成される市民活動団体「あつぎ素敵美術館をつくる会」(肱元(ひじもと)伸代表)が5月17日、立ち上がった。
同会は、市内には美術館がなく、公共の文化施設や公園などに芸術作品が少ないことから、新しい箱物の建設や作品の購入に予算をかけるのではなく、既存の公共施設の中に展示スペースを設け、野外彫刻作品を常設展示することが目的。
今年は「第22回野外彫刻造形展」が10月20日(土)から28日(日)まで昨年のぼうさいの丘公園から荻野運動公園に場所を移す。毎年、市民からぼうさいの丘公園で常設展示をしてほしいという声が数多く寄せられていたことを受け、野外展と並行し常設展示の実現を目標に掲げる。「将来的には中央公園、若宮公園や(仮称)あつぎ元気館などにも作品を置くことができれば市民の文化的意識や街の景観も変わってくるはず」と肱元代表は予測する。
展示をするにあたり安全面への配慮や施設の雰囲気、機能を阻害しないかなどの問題と、賛同して出展してくれる作家をどう増やすかなど課題もある。秋以降に予定されている同会によるワークショップなどを行いながら、市民が文化芸術活動に参加できる機会を積極的に作っていく。同会では「石彫アート教室」を9月16日(日)に睦合西公民館で、10月13日(土)に玉川公民館でそれぞれ行う。日時は未定だが、厚木北公民館や荻野運動公園でも企画中だ。
肱元代表は「既存のインフラを使うため制約は出てくるが、ワークショップなどを地道に続けていくので、あらゆる世代に興味を持ってもらえれば嬉しい。様々な場所で違った作品が展示されれば、野外展と常設展の相乗効果が期待でき街が活性化する。市民の方たちと一緒に美術館を作っていければ」と話した。
今後は市民の声を参考に、市や公園の指定管理者らと慎重な協議を重ねて展示の仕方や期間など可能性や方向性を模索していくことになる。小さな活動の第一歩が厚木の文化に大きな火を灯せるか。
厚木・愛川・清川版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。 |
愛甲石田駅近く家族葬専用式場「ゆかりえ」家族葬から樹木葬。友引の日に無料相談会を開催しています。 |
<PR>