妻田東在住の小林俊久さん(72)は、自身が描く絵地図をもとにした市内散策を毎月企画している。公民館の掲示板を通して参加を呼びかけると、毎回十数人が集まる。これまで散策したのは飯山や小野、本厚木駅周辺など。絵地図に描かれるスポットの脇には歴史的背景が綴られており、ユーモアを交えて説明する。4月17日、20日には市内林を散策する予定だ。これまで十数回に渡り散策を企画してきたという小林さんに、話を聞いた。
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▽絵地図は安価な筆や、インクにひたした割り箸で描かれる。紙はチラシの裏。画材にはこだわらず、気持ちは中身に向けられる。特に意識するのは「全国と厚木との関わり」だ。「全国的に有名な人」が厚木のまちに関わったことを描けば、より深い興味と認識を持ってもらえるはずだという考え。「旭町の智音寺に那須与一の墓があることを知らない人が多い。また『ゆうやけこやけ』の作曲者、中村雨紅が厚木に縁があることもあまり知られていない。これはとても残念なこと。誰もが一度は聞いたことがある人物が、厚木に関連しているとわかれば、もっと厚木が面白く感じるはず」と語る。
▽かつて土木関係の仕事をしていた。東名厚木インターの建築に関ったときから、厚木に住み始めた。63歳で退職をしたときにふと思ったことが「こんなに長く住んでいるのに、厚木のことをまったく知らないじゃないか」。そこで厚木を知ろうと発起。厚木観光ボランティアの立ち上げに関わり、初代副会長を務めた。体を壊して降りることになったが、当時模索しながら作った絵地図は今の活動の原点となっている。現在も厚木市史や日本史辞典を読み込み、学ぶ毎日。
▽「厚木のまちには他の観光地にあるような案内板が少ない。だからこそ、一番の目標は、誰もがおもしろおかしく厚木を案内できるようになってもらうこと」だという。厚木のまちにとって”宝物”のような人だ。
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