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今 愛甲三郎が熱い 没後800年で様々なイベント

文化

公開:2013年7月19日

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江戸時代、愛甲三郎役の歌舞伎役者の錦絵(個人蔵)
江戸時代、愛甲三郎役の歌舞伎役者の錦絵(個人蔵)

 南毛利南地区にゆかりのある鎌倉時代の武将・愛甲三郎季隆(すえたか)。今年が没後800年となるが、現存する資料が少ないこともあり、その生涯は広く知られてはいないのが現状だ。そんな中、郷土の猛将を地域により知ってもらおうと、地元では様々な試みが行われている。

 愛甲三郎に関しての記述が度々出てくるのが、鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡』。

 弓の名人として知られ、源頼朝が鎌倉に屋敷を構えた際、新築を祝う弓はじめの儀式で一番弓を引いたとの記述が残る。源頼朝・頼家・実朝と、鎌倉幕府の将軍3代に仕え、愛甲地区から今の愛名やまゆり園のあたりまで矢を飛ばしたという「遠矢塚」伝説が地域にも残っている。

 北条家から謀反の疑いをかけられた畠山重忠との二俣川合戦では、愛甲三郎の放った矢が重忠を討ち取った。その後愛甲三郎は1213年、北条家と和田家との合戦で命を落とした。

商店街の祭りにその名残す

 愛甲三郎の名を今に残すのが、宿愛甲商工振興会(富塚正美会長)が主催する、愛甲三郎納涼祭りだ。

 もともとは愛甲三郎の冠もつけず、地域の夏祭りとして行われていた。きっかけとなったのは数年前、他の地区との差別化を図ろうと、郷土の英雄である愛甲三郎の名前を祭りに取り入れた。

 ちょうど当時、日本橋で行われたパレードに「愛甲三郎手作り甲冑隊」が参加。納涼祭りでも、祭りの目玉として甲冑隊のパレードを行うようになった。「三郎」を模した丸に三の字の紋が描かれた甲冑隊が愛甲石田駅の南口を練り歩く姿は、毎年写真愛好家も訪れる名物イベントにまでなった。今年も明日7月20日(土)に開催される。

 富塚会長は「自分たちの店の商品名に『愛甲三郎』の名前を付けるところも多い。史料が少ない分、自分たちで創意工夫を凝らすしかない」と話す。

愛甲公民館がイベント企画

 没後800年という節目の年。地元、愛甲公民館では愛甲三郎をきっかけに地域に目を向けてもらおうと「愛甲三郎キャンペーン」を展開する。

 南毛利南地区在住の市史編さん委員による講座のほか、東名中美術部員による縦3m×横2mの巨大絵制作などが予定されている。

 「新しい住民も増えており、キャンペーンを通じて興味を持ってもらえたら」と石井克彦館長。800年の時を経て、英雄復興の「矢」となるか。
 

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