高い栄養価や色合いから「黄金の穀物」と呼ばれているアンデス原産の作物「キヌア」。キヌアの魅力を発信しようと愛甲公民館や市内の大学が中心となり、様々な取り組みを企画している。6月28日にはキヌア料理教室を開いた。
「キヌア」は、たんぱく質、食物繊維、鉄分、カリウム、マグネシウムをたっぷり含み、プチプチとした触感が特徴。国際連合食糧農業機関(FAO)が、2013年を「国際キヌア年」と制定、昨年から世界的に注目が高まってきている。NASAが理想的な宇宙食として評価している素材としても有名だ。
「チャレンジ!愛甲産キヌア栽培プロジェクト企画」と銘打ったこの取り組みは、同館が市内2大学(東京農業大学、湘北短期大学)と連携し、キヌア栽培に挑戦しながら、キヌアの美味しい食べ方研究と、原産地である南米文化の理解を深めることを狙いとするもの。
企画の第一弾となった6月28日に同館で開かれたキヌア料理教室には、料理研究家でキヌア料理の普及に熱心な都内在住の口尾麻美さんが講師を務めた。
教室には、事前に募集した地域住民と同館からの呼びかけで普段は食物のことを勉強し、南米の文化に関心がある湘北短期大学・生活プロデュース学科の有志学生たち計42人が集まった。キヌアのつぶつぶサラダ、キヌア入りミネストローネ、キヌアの衣のフライの3品目を調理した。教室の参加者は、「キヌアは茹でるだけでいろいろな料理に使える。どんな料理にも合い主食の代わりにもなる」と感想を口にした。
湘北短大生考案のキヌアオリジナルメニュー
今後の企画の第二弾は、「栽培ワークショップ」(全5回シリーズ)。講師は、キヌア研究会事務局長で東京農業大学講師の日高憲三さんと同大学学芸員の伊藤健さん。第一回は8月9日(土)、同館近くの畑でワークショップ農作業などを行う。
計画では8月に種まき、その間に除草や間引きなどを行い11月下旬の収穫、12月の脱穀をめざす。試作と試食を繰り返し、12月には、湘北短期大学生が考案したキヌアを使ったオリジナルメニューが発表される。
現在、国内自給率ゼロのキヌア。日高さんはキヌアの栽培にあたり、「種の確保や日本の気候などが、これからの栽培の課題になってくる」と話す。地域の力を合わせ、収穫に成功できれば、「厚木発・愛甲産のキヌア」が誕生することになり、話題を集めそうだ。
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