高齢者の健康長寿に注目が集まる昨今。「10年近くラジオ体操を毎日やっている人がいる。365日、正月も盆も関係なしに」という情報を耳に向かったのは、朝6時半の鳶尾中央公園。そこには、NHKの朝のラジオ体操に合わせて、一糸乱れぬ動きをしている集団があった。
その中心にいたのが、小林忠雄さん(77)。背筋はシャンと伸び、風貌からはとても年齢を感じさせない。ラジオ体操を始めて今年で9年目。天気が悪い日を除いて、365日続けている。
そのきっかけは、夏休みの子ども向けのラジオ体操だった。小林さんが自治会長をしていた2006年。何か、夏休みに子どもとできるものはないかと思いついたのが、ラジオ体操だったという。子どもと一緒に大人も参加したが、夏休みが終わると子どもたちは学校へ。せっかくだからと、大人数名で続けてきたら、いつの間にかここまで来ていたというのがことの顛末だ。今では20人から30人が毎朝参加している。
コツは「自主性」
12月5日、ラジオ体操に参加していたのは25人。早朝、まだ薄暗いなか人が集まり始め、6時半になると小林さんが持ってきたラジオからおなじみの音楽が。それに合わせ集まった人たちは軽快に体を動かし始め、10分ほどで終了すると、どこからともなく拍手が起こった。
体操後に話を聞くと、必ずしも全員が知り合いというわけではないという。小林さんが副会長を務める老人会のメンバー以外は、近所の人や、そのお友達。そのまた近所の人などだそう。団体として活動しているわけでもなく、来るか来ないかはその人の自主性に任せられている。「自主性を大切にするのが長続きのコツ」と小林さん。最高齢は90歳。平均年齢は70歳を超える。
田中香代子さん(78)は、「ここに来るようになって3、4年目くらい。誘われて来てみたらすっかり楽しくて、体も元気になったのよ」とまさに元気ハツラツ。体操は気持ちがいいと、皆、口をそろえた。
小林さんは「ラジオを持っていくのが私の務め。その使命感からか、これまで病気で行けなかったことは一度もない。老人は元気が大事」とほほ笑んだ。
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