2015年秋以降にオープンが予定されている「(仮称)健康こどもの森」。そのお披露目となる体験見学会が12月13日に行われ、3900人(主催者発表)が訪れた。
2009年に策定された第9次厚木市総合計画「あつぎ元気プラン」の一つとして進められてきたこの事業。「遊んで学んで元気になれる自然体験活動の新たな拠点」をコンセプトに、荻野運動公園(中荻野)北側の山林、約6haの整備が行われている。全長106メートルの滑り台をはじめ、自然観察のできる空中回廊やアスレチックを設置し、総事業費は約11億円。今年度中に約8割が完成する見通しだ。
建設地には動植物の希少種の生息が確認されたこともあり、その動向に注目が集まっていた。市は専門家によるワーキンググループを結成し、調査と検討を繰り返しながら計画を進め、体験会を実現させた。
この日は初公開ということもあり、家族連れを始めとする多くの人で賑わった。目玉の滑り台には行列ができ、時には30分待ちにもなる盛況ぶり。空中回廊では、未完成な箇所について興味深げに質問しながら歩く人も見受けられた。荻野運動公園内でも催しが行われ、オープン後の体験教室としても予定されている泥染めなど、来場者を楽しませる店が多数出店した。
親子で訪れた川名由香さん(関口在住)は、「思ったより滑り台は速くて楽しかった。落ち葉などで遊ぶこともできて、子どもにとって良い場所。マンションなどが建設されるより良いかなと思う」と話した。孫と一緒に滑り台を滑った佐藤完治さん・みや子さん夫婦(みはる野在住)は、「自然の中で遊べるのは良い。そういった場所があるのなら活用したほうが良いし(開発にともなう影響がでるのは)多少は仕方がないのではないか」と語った。一方で、調査にも携わりこの日見学に訪れていた厚木植物会(長岡恂会長)のメンバーからは、「湿地ならではの植物が失われてしまう」と悲しむ声も聞かれた。
多方面から関心を集める同事業は、その活用方法にも注目が集まる。市公園緑地課の安藤学主幹兼計画整備係長は「作ってそのままではなく、さまざまな体験プログラムを用意する予定。教育委員会とも連携し進めていく」と話し、「今後も、周囲の理解を得ながら計画を進め、来年秋から冬のオープンを目指していく」と加えた。
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