買い物などに不安を抱えているお年寄りを地域のボランティアがサポートする試みが、1月23日に厚木市内で行われた。
この取り組みは、市内王子地区で高齢者に集いの場などを提供する「火曜サロン」と「井戸端サロン」のボランティアが初めて企画。厚木市社会福祉協議会が協力して実現した。
同地区は市内の中でも65歳以上の高齢化率が45%超と高く、買い物に不便を感じている一人暮らしの高齢者や高齢夫婦世帯が多いという。
移動販売の「木曜マーケット」を通して、問題の解決に取り組んでいるが、普段なかなか出かけることができない本厚木駅周辺での買い物をボランティアがサポートし、外出の機会を提供しようと今回行われた。
この日は高齢者、ボランティアあわせて約20人が参加。高齢者1人にボランティア1人が寄り添った。中町の商業と公共の複合施設「アミューあつぎ」を訪れ、全員で映画鑑賞や昼食を取った後、それぞれ買い物を楽しんだ。
今回参加した中で最高齢の山口久子さん(90)は、「外出する機会を与えてくれて嬉しかった。ボランティアの方に付き添ってもらえて心強かった」と話した。
男性最高齢の太田瀧次郎さん(85)は「仲間作りにも良い企画。年に2〜3回やってもらえればありがたい」と語った。
ボランティアとして携わった火曜サロン代表の池田正さん(76)は「参加した方が喜んで頂けて良かった。今後も様々な行事を通してシニアが輝くコミュニティづくりをしていきたい」と抱負を語った。
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