厚木市はこのほど「通学区域の再編成及び学校規模に関する基本方針」を策定、この基本方針に基づき、2016年4月1日から2つの方策を実施する。児童・生徒数の減少が見込まれる一方で、一部の学校では学級数が増加しており、学校規模の適正化が課題となっている。
厚木第二小から相川小へ選択可能に
2つの方策のうち一つは、「住居からおおむね1Km以内の学校の選択」で、大規模校の厚木第二小学校から、小規模校の相川小学校への就学を認めるもの。対象は相川小までおおむね1Kmにある区域の児童。
第二小は現在全校生徒826人26学級と市内でも厚木小(927人28学級)、南毛利小(905人27学級)、清水小(884人26学級)に次いで4番目に多く、適正規模とされる12〜24学級を上回っている。要因として、同校は本厚木駅南口からほど近い市内旭町にあり、近年マンションが乱立し人口が増加したことが挙げられる。10年後の2025年には920人に増加する見込みで、適正化の急務が求められている。一方で相川小は市内岡田に位置し、現在173人6学級と玉川小(161人6学級)に次いで2番目に少なく、適正規模を下回っている。
そこで市学校施設課では、第二小と相川小が隣り合う学区ということから、相川小敷地内のおおむね1Km以内であれば、第二小の通学区域に居住していても、相川小を選択できる制度を定めた。対象の児童は、新入学児童23人(16年度新入学)、在学児童126人(同年度2〜6年生)の合わせて149人が該当。同課では該当する児童の家庭に、10月中には通知を送付する予定という。
同課では「初めての取り組みなので、どのような結果になるか予測できない」と話している。第二小よりも児童数の多い、厚木小や南毛利小に関しては、今回の結果を踏まえた上で、今後検討していくという。※児童数・学級数は通常学級の数。
問合せは同課【電話】046・225・2890へ。
玉川小を小規模特認校へ
もう一つの方策は、16年4月1日から玉川小を小規模特認校とし、市内全域からの就学を認めるもの。
小規模特認校制度とは、少人数ならではのきめ細かい指導や、地域と連携した教育活動を推進している学校において、特例措置として、通学区域外からの入学を認め学校規模の適正化や学校の活性化を図るもの。
特色ある学校づくりを推進している玉川小。現在の学習指導要領では、外国語活動は5、6年生が行うのに対し、同校ではネイティブの教師を招き、全学年で外国語活動を行うほか、自然に恵まれた環境をいかした農業体験など地域と連携した活動が充実している。
10月19日には玉川小で小規模特認校制度保護者説明会が実施され、市職員や同校から制度説明や学校の取り組み、市の支援制度について説明がなされた。参加したのは玉川小への就学を検討している保護者18人。「玉川小のPTAの反応は?」「2年後に次男も就学年度になるがこの制度は継続されるのか?」など具体的な質問が多くあがった。市学校教育課では「いちばんの希望は大規模校から児童が来てくれること。少しでも児童数を増やし適正化を図れれば」と話している。問合せは同課【電話】046・225・2650へ。
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