厚木市は日本体育大学(東京都世田谷区・松浪健四郎理事長)と体育・スポーツ振興に関する協定を11月4日に締結した。市では今後若年層を中心に、将来のオリンピック候補選手の輩出を目指し日体大生によるスポーツ教室や大学施設の利用などを行い、市内選手の競技力底上げやスポーツ振興につなげていきたい考えだ。
地方自治体と日体大との同様の協定は全国で結ばれており、厚木市は26番目。県内では初めてとなる。
日体大といえば、このほど体操の世界選手権男子個人総合で6連覇を達成した内村航平選手や、五輪2大会でメダリストとなった有森裕子さんなど、国際大会でも活躍するアスリートを多数輩出してきたスポーツ界の名門。今回の協定締結は、学校法人日本体育大学評議委員会議長の入澤隆さんや、田口孝男市議ら市内在住の卒業生から厚木市への提案があったことがきっかけとなり、実現した。
厚木市では2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催決定を契機に、2014年度から未来のトップアスリート育成などを行う「あつぎスポーツアカデミー」事業を開始。小学生かけっこ教室や、厚愛地区の公式戦で好成績を収めた中学校ソフトテニス部員への強化事業など、ジュニア世代の育成や指導者養成を進めている。今回の協定により、近代的なスポーツ施設や多彩な指導者を有する日体大のノウハウや設備を、市内のアスリート育成のために活用できることとなった。
5項目で協定
市と日体大の間に結ばれた協定は【1】学校・施設における教育、研究、課外活動【2】教職員交流や指導員派遣【3】学生生徒交流【4】行事、イベント【5】施設利用の5つ。
市スポーツ政策課によれば具体的な事業は未定だが、トップアスリートによる中学生向け競技別技術向上教室や講演会、大学キャンパスを利用した小学生対象の入学体験などが協定を結んだ他市で実施されており、事業案として挙がっている。今後は市教育委員会と同大学で協議会を設け、事業内容を検討していく。
同課では「来年度には事業として始めたい。メーンは小中学生の競技力向上だが、福祉分野の事業も行いたい」と話す。2020年の東京五輪・パラリンピックの事前合宿地誘致に関しても、日体大のネットワークを活かして情報収集を行うという。
11月4日に厚木市役所で行われた締結式には、厚木市からは小林常良厚木市長、曽田高治教育長らが出席。日体大からは松浪健四郎理事長をはじめ、谷釜了正学長らが顔を揃えた。
締結書にサインを交わした松浪理事長は「子どもに夢、お年寄りには健康維持のためにこの協定が活用されればと思います。今日から世田谷に厚木の大学ができたと思っていただければ」。小林市長は「松浪理事長から力強い言葉を頂き心強い。末永く想いが続きますよう、よろしくお願いします」と話した。協定の期間は今年度末だが、以降は双方の合意のもと1年ごとに自動更新される。
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