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ZOOM UP 心に届く写真を撮る 厚木出身フォトグラファー 大橋愛さん

社会

公開:2016年4月15日

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大橋さんとミロードの壁面広告
大橋さんとミロードの壁面広告

 しゃぼん玉に囲まれて微笑む厚木出身のモデル・澪奈さんが印象的な、本厚木ミロード壁面の大型広告。4月1日から本厚木駅前を彩る、今年度のメインビジュアルを手掛けたのが、フォトグラファーの大橋愛さん(42)だ。

***

 ▽母は厚木ライオンズクラブの現副会長、祖父は厚木商工会議所の元専務で「悪いことはできない」ほど、地元との繋がりは深い。実家のキャラクターグッズ販売店QUQは、かつてミロードに出店していたことも。今回の仕事は、幼い頃に遊び場でもあった親しみのある場所と「また近づけた気がする」と嬉しそう。

 ▽仕事は主に広告や本に、誰もが知るテレビCMの撮影など幅広い。今回の広告に写るしゃぼん玉や町並みは、すべて本物。今年2月に、ミロード向いのビルの屋上から撮影されたもので、安全に配慮して臨んだ当日は「しゃぼん玉を邪魔する風と、モデルさんは寒さとの戦いだった。私は暑がりだからTシャツでしたけど」と笑って振り返る。撮影場所のビルを所有するのは伯父の同級生で、”地元パワー”ですんなり撮影OKに。「トキワヤさんには本当に感謝しています」。

 ▽明るい笑顔でキビキビと話し、いつの間にか相手も元気してしまう不思議な魅力を持つ人。おしゃべり好きは母譲りで「外国人にも日本語で話す」とか。料理とお酒が好きで、時間が空けば作品作りや美術館巡りで創作に力を注ぐ。これからの時期は、仲間とお酒と弁当を持って川におでかけ。一人乗りカヌーが最高にリラックスできる瞬間だという。

 ▽「私の目を通して経験したことを、見た人の心に届くような作品を作っていきたいですね。仕事でも自分の作品作りでも」。カメラ性能が上がり、写真を簡単に撮れる時代だからこそ、自分にしかできない表現を続けていく。

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