梅の下ごしらえをする参加者たち
ＪＡあつぎ本所４階に設置されているクッキングスタジオ「ＤａｉｄоＣоひなた」。台所を少しおしゃれに、人が集まるあたたかい場所に、という思いが込められたスタジオに入ると、鮮やかなビタミンカラーが目に飛び込む。ここでは毎月、地場産の農畜産物や旬の食材を使ったレシピを学べる講習会が開かれている。
食と農業、地域、自然のかかわりを学ぶ「食農教育」を掲げるＪＡあつぎ。地域で収穫できる食材をふんだんに使うことで、「農」の知識も身に付く、普通の料理教室とは一味違った講習会を企画している。
講師は「ふるさと先生」として委嘱された、知識豊富な組合員や家族、地元で活躍するシェフ、栄養士の資格をもった職員など。時には、着付けなど料理以外の講習も開き、さまざまな分野で活躍する地元の人が登場する。
取材に訪れた６月９日は、スタジオに約20人の参加者が集まった。この日のメニューは、厚木でとれた今が旬の食材、「梅」を使った料理。「ジップロックで梅干しができるんですよ」と、この日の講師・ＪＡあつぎ職員の青柳ゆかりさんの説明に、真剣に聞き入る参加者たち。説明が終わるとテキパキと作業は開始され、この日は、「豚肉の梅ロール蒸し」など、梅づくしの３品が出来上がった。
参加者に話を聞くと「地域で取れる野菜を知ることができるのが楽しい」「いろいろな知識が学べてありがたい」などの声が。毎回参加する人もいるそうで、リピート率も高いという。台所がつなぐ輪は、広がりを見せている。
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