昨年1月からの1年間で神奈川県を訪れた観光客数の調査「県入込観光客調査速報値」がこのほど発表され、厚木市を訪れた観光客が2014年より約26万人(前年比108・6%)増加したことがわかった。登山ブームによる七沢への観光客や外国人観光客増加が影響した結果。一方で市観光協会は温泉旅館の利用を積極的に勧めるなどして消費活動を促すことが課題としている。
同調査を発表している県観光振興対策協議会によると、県全体の観光客延べ人数は過去最高だった2013年を上回り1億9291万人(前年比881万人増=104・8%)。初めて1億9千万人を突破し、県観光振興計画に掲げた16年目標値1億9200万人を前倒しで達成した。
同会は増減の要因として、昨年5月に大涌谷周辺の火山活動が活発化したことで箱根・湯河原地域の宿泊者数が前年に比べ約92万人減少。一方で同3月にさがみ縦貫道路全線開通と上野東京ラインの開業で北関東方面からのアクセスが向上したことを挙げた。
調査をまとめた厚木市観光協会によると、市内でも箱根山の噴火の影響で4〜6月の延観光客数が前年より約3万人減少。一方で7〜9月は中国人観光客などのインバウンドが増加し、延観光客数122万8326人(103・1%)を記録した。厚木市の昨年1年間の延観光客数は338万7190人(108・6%)に上った。B1グランプリを開催した2010年の380万469人には及ばないものの、過去5年では最多となった。
市観光協会は、昨年の観光客数の増加について「海外からの観光客の増加が大きく影響したのではないか」と分析する。中国人の団体観光客を積極的に受け入れる温泉旅館や、市街地で団体バスの利用に協力する企業の駐車場など、インバウンドを受け入れる態勢が整いつつあるという。
一方で市内のビジネスホテルの稼働率が8割を超えていることから、低価格で宿泊をする人が増えていると分析。圏央道を利用して観光地を訪れる人の通過点になっているとも考えられており、免税店や宿泊施設、観光施設などを充実させることが課題だという。
同協会は2019年のラグビーW杯や20年の東京五輪に向けて、観光庁がホテルや旅館の経費を補助する「宿泊事業に対するインバウンド事業対象補助金」を申請している。
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