愛媛県松山市で8月24日に開催される「第45回全国消防救助技術大会」に、市消防本部から消防司令補の大坪高広さん(43)、加藤岳夫さん(40)が出場する。出場する種目は「ロープ応用登はん」で、2人は県内最年長ペア。本番を前に訓練現場を取材した。
ロープ応用登はんは2人一組で塔上18メートルから吊るされたロープを手と足の力だけで、地上15メートル地点まで登る。その到達時間と安全性を競う種目。
全国大会の出場は4年ぶり3度目の大坪・加藤ペア。6月15日に県総合防災センターで行われた県大会で8・4秒の記録を出し優勝。全国大会出場を決めた。
現在、睦合分署で訓練に励む2人。競技は、ロープを登る「登はん者」である加藤さんが合図とともに塔下のスタート地点から駆け出し、下で支える「補助者」の大坪さんの膝と肩を踏み台にして登はんを開始。塔上から垂れるロープを加藤さんが掴む一瞬の間に、大坪さんが加藤さんの右足にロープを絡める。補助者は登はん者の足に絡めたロープを下から引き、登はん者は絡んだロープを蹴り上げて上を目指す。この2人の息が合って初めて、良い記録につながる。
目指すは頂点
加藤さんは大学卒業後、「人の役に立ちたい」と市消防本部へ入庁。現在は依知分署に勤める。大坪さんは体を動かすことが好きな野球少年だった。「体力を人のために使いたい」と19歳で入庁。休日も筋力トレーニングや訓練を欠かさない努力家の2人。訓練後は録画した映像を繰り返し確認して、練習に励んでいる。
2人を見守ってきた警備第二課救助小隊長消防司令補の川野正則さんは、「若手に負けず全国優勝してやろうという強い気持ちがある」と太鼓判を押す。
2人は4年前に出場した全国大会で6位。実力と経験が武器だ。大坪さん、加藤さんは「応援してくれる仲間や家族のために」と気合を入れる。
また、7月13日に開かれた関東大会の引揚救助の種目で、減点なしの技を披露した同消防本部の5人も同じく全国大会へ出場する。要救助者の救出をかけてチーム力が問われる同種目。1年に一度しかない全国大会。厚木の勇士たちが頂点に挑む。
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