介護ロボットを活用した地域在宅高齢者支援サービス事業の発足式が11月4日、市内中町のアミューあつぎで開かれた。地元の産・学・官・医の連携によるプロジェクトで、全国初の取組みになるという。
同プロジェクトはロボットと地域、行政が連携して在宅高齢者をサポートする仕組みを作ろうというもの。市内でロボットを開発する「チームアトム」や厚木商工会議所の「あつぎものづくりブランドプロジェクトATSUMO」、県央経営者会のほか、厚木市役所の職員などもメンバーに入る。
目的は介護ロボット産業をテーマとした新産業の創出や、地域医療の発展、地域経済活性化の推進などを掲げる。全国中小企業団体中央会の2016年度ものづくり中小企業・小規模事業者連携支援事業に採択され、3年間で3千万円の助成金を受けてプロジェクトを進める。具体的にはサポート窓口を設置し、在宅高齢者のためのサービスメニュー作りや生活支援ロボットや見守りシステムの提案などをめざしていく。
この日の発足式には関係者など約80人が出席。プロジェクトチームでリーダーを務める北村正敏さん(64)が概要を説明した。今後は介護ロボットのニーズ調査や事業モデルの検討、介護老人保健施設内や在宅での検証を経て、2019年度には支援事業をスタートさせる予定だという。
北村さんは「超高齢社会では、将来への大きな不安がみなさんの中にある」とし、「ロボットを利用して在宅で地域全体が高齢者をサポートするシステムができれば良い」と話した。
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