厚木市は11月10日、大規模災害に備える危機管理研修を、市役所本庁舎大会議室で実施した。幹部職員約80人が参加し、前半では災害対策本部の活動、本部会議運営について講義を実施。後半では図上シミュレーション訓練にも取り組み、災害時の対応方法について確認を行った。
今回の訓練は、災害時の対策本部運営において重要な役目を担う幹部職員やそれに関わる職員の対応能力向上が目的。2011年の東日本大震災をきっかけに(公財)神奈川県市町村振興協会市町村研修センターが主催し、各自治体へ出張する形で行われているもので、すでに県内複数の自治体で実施されている。
前半の講義では、自治体の災害危機管理をテーマに(株)総合防災ソリューション特任参与の佐藤喜久二氏が過去の災害教訓や、応急対処体制の基本について講義を行った。熊本地震などの事例を紹介しながら、「担当部が明確になっていないため行動がとれなかった」「各部が連帯して動けなかった」など組織特有の問題点について、その対処法や考え方が教授された。
後半の図上訓練は、同日正午すぎに相模湾を震源とした大規模な地震が発生、県西地域にかけて震度7の地震に見舞われ、災害対策本部が設置されたと想定し行われた。そこでは【1】被害情報の要約・分析【2】それに基づく災害応急対策の検討【3】災害対策本部会議での報告事項の検討の3つをテーマに、各部がワークシートに記入。本部長である小林常良市長に報告した。その中では、「実際に電源の確保はどうするのか」などの議論も交わされた。
最後には事実だけの報告と、その事実から何をするべきかという報告の違いや情報分析した上での災害応急対策の考え方を改めて学び、訓練は終了。小林市長は「これだけの長時間、規模の訓練は初めてでした。この経験をプラスにしてください」とまとめた。
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