本紙『みゅーじっくコラム音楽の森』を執筆中の音楽家・倉本卓さん(市内長谷在住・41歳)が11月16日、レンブラントホテル厚木で講演とピアノ演奏を行った。これは厚木中ロータリークラブ(城所敏之会長・会員数46)の公開例会「難病を乗り越えて弾くピアノ」と題して開催されたもの。この日は事前に申込みをした一般と会員などおよそ90人が参加した。
倉本さんはオーストリアに音楽留学をし、高校、大学時代をピアノ一色で過ごした。演奏家としての活躍スタート目前、ジストニアという原因不明の指の自由が利かなくなる病気に罹った。急遽帰国し、その後は治療とリハビリを続け、現在は演奏ができるまでになった。講演では、病気との闘いと自身の苦悩をわかりやすく語り、その後ショパンのノクターン、ブラームスの間奏曲、アンコール曲としてシューマンのトロイメライを披露した。
倉本さんは「ジストニアという病気のことを話す機会をいただけて有難いです」と話した。演奏を聴いた女性は「こんなにすてきなトロイメライ、初めてです」と感動した様子だった。
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