みそ工房なずなの扉を開けると、麹のにおいがぷんとする。出迎えてくれるのは、創業当時から変わらぬピンクの頭巾と割烹着、もんぺ姿の新藤悦子さん(71)だ。
なずなは今から14年前、地域経済の活性化を目的とした新規事業を応援する、厚木市のビジネスプランコンテストでの優勝をきっかけに誕生した。恩名で代々続く農家に嫁ぐ前から、新藤さんが当たり前に行ってきたみそ作り。夫とともに近隣の小学校で稲作を教え、田んぼで振る舞う自家栽培野菜たっぷりのとん汁に、素直に感動する子どもたちの姿を見て「本物の味がわかるのなら、もっと自然の良さを伝えたい」と、思いは固まった。
月に2度の仕込みでできるみそは500kg、通学路の途中にあることから顔見知りになった東京農大の学生も手伝ってくれる。栄養価の高い南米産の雑穀、キヌアを使った新商品も、学生のアイデアから生まれたものだ。「とにかく人のご縁に恵まれたのね」と新藤さんは笑顔を浮かべる。
添加物が一切無いため、いたってシンプルななずなの商品ラベルの裏には、感謝の念とたゆまず続けてきたみそ作りへの情熱が詰まっている。
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