▽5月5日のこどもの日は、東京玩具人形協同組合が定める「おもちゃの日」でもある。壊れたおもちゃを預かり、修理しているボランティア団体『厚木おもちゃ病院』。会長の土屋富志夫さんは、「おもちゃの修理を通じて、こどもたちに『もったいない』『大切に』『エコ』を伝えたい」と思いを話す。
▽同院は2011年に、市が主催するあつぎ協働大学で知り合った有志で設立。「定期開院」として、毎月第1、3日曜日に、厚木市子ども科学館とアミューあつぎで、おもちゃを材料費のみで修理している。「当初は1件も来ない日があった」というが、今では年間600件を超える依頼があるほどに。修理総数は昨年3000件に到達した。工作教室や市外への出張も行い、認知度はますます上がるばかりだ。
▽現在の会員は22人。仕事を定年退職した男性が大半を占めるが、20代の女性会員もいるなど幅広い。手芸、接着剤、鉄材など、趣味や仕事の経験を生かすメンバーもおり、「修理方法を仲間と相談しながら進めるのが楽しい」と土屋さん。修理のコツは、よく「観察」すること。「修理で一番難しいのは壊れた原因を見つけること。それがわかれば治すのは意外と簡単」と話す。
▽同院の完治率は驚きの90%を誇る。しかし、残りの大半を占めるのが電子部品であるIC関係の不良。「最近はICを使ったものが多い。それ以外なら修理できるものが多いんだけど、IC自体が壊れていると修理は難しいね」とため息がもれる。今年で8年目を迎えた同院。「お客さんへの対応を、よりスムーズにしたい」と話す。そして、「物を大切にする気持ちを育み、環境を考える子どもが増えていけば望外の喜び。楽しみながら、継続・充実・発展を図っていきたい」と微笑んだ。
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