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伝え、繋ぐ日本の風習 門出を彩る結納品

文化

公開:2018年6月15日

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松竹梅や鶴亀など豪華な装飾品が付いた熨斗が、寿ぎの場を華やかにする
松竹梅や鶴亀など豪華な装飾品が付いた熨斗が、寿ぎの場を華やかにする

 「6月の花嫁は幸せになれる」とは、ヨーロッパで始まったジューンブライドの言い伝え。一方、結婚に関する日本独自の伝統文化といえば、両家が新たな縁を結ぶために執り行う「結納」が挙げられる。厚木市東町で「御結納品一式」を扱う磯田屋商店を訪ねた。

 柳田正夫さん(68)で3代目の同店は、現店舗と同じ場所で1909(明治42)年に創業。日用品や雑貨、ふるいなどを作って商う店で、結納品を扱うようになったのは父の代から。「(父は)達筆だったから、目録書きに活かしたかったのかな」と懐かしむ。

 結納品は、勝男節(=鰹節)や寿留女(=スルメ)、子生婦(=昆布)など、おめでたい字をあてた縁起物を、一般的には9品目、男性側が用意する。柳田さんは子どもながらに、来客の多さで「その日が大安なんだなと気づいた」と言い、今から20年ほど前が最盛期だったと振り返る。

*  *  *

 高校卒業と同時に跡を継ぎ、父の商売の仕方を見て覚えた柳田さん。結納の形式を尋ね、最上ランクで約3万円、求めやすいものだと1万5千円から2万円ほどの数種類から、希望に添った結納品を提案する。結納当日に持参する手土産にもアドバイスを加えるなど、「人生の晴れの日に使うものを商っているので、心から幸せになってほしいと願っています」と細やかな心配りを忘れない。

 結納品は簡略化するなら7、5、3品と割れない数にすること、慶事にふさわしくない言葉遣いに細心の注意を払うなど、柳田さんは古くから守られてきた決まりごとの意味を理解し、後に伝えていきたいと願う。

 「旅先で同業の店を見つけては、その土地の慣習を知るのが楽しい」という柳田さん。北海道では市場へ行き、スルメや昆布を仕入れたりもする。ちなみに無事に出番を終えた結納品は、節目の時に家族で囲み、思い出すことが好ましいそうだ。

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