職歴67年の大ベテラン、昭和41年創業の(有)浅間山印刷(温水)の代表取締役・山田勝さんは、中学卒業後から印刷一筋に歩んできた。叔父が営む印刷会社で基礎を学びながら修業し、秦野や小田原など自ら探した仕事先で技術を磨く。(株)協和印刷に約5年務めたのち、社長から活版印刷機を譲り受け、29歳で独立した。
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田園風景が広がり、企業も「点在」していた程度の当時、納品書や領収証など伝票類の注文がはじめの一歩。そのうちに周辺に工場が増え、主力だった活版印刷に代わり、印刷データをコンピュータで処理するオフセット印刷へと切り替わっていった。「活版は、活字を組む技術も手間も要るし、オフセットの方が格段に速い。けれど温かみのある文字がいいんだよ」と山田さん。未だ現役のドイツ製活版印刷機「プラテン」と、スイス製オフセット印刷機を巧みに操り、現在は地元のピアノ教室のプログラムや記念誌、チラシなどおよそ50種類の印刷物を手がけている。
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朝9時にラジオのスイッチを入れ、晩酌を楽しみに立ちっぱなしで6時間。「仕事ができることはありがたい。命あるかぎり続けたい」―。刷り上がった品物を納める時が一番うれしい、とカメラを向けると固まってしまう表情も、この時ばかりはほころんだ。
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