2019年の年頭にあたり、昨年創立70周年を迎えた市内経済団体・厚木商工会議所のトップ、中村幹夫会頭に今年の商議所の展望について、また厚木の経済活性化への思いを聞いた。
――昨年を振り返り、厚木の景況と課題は?
「根強い消費者の節約志向が依然として中小企業の足かせとなっている感があり、業況改善に向けた動きは力強さを欠くものと感じています。課題としては、国内レベルでは、事業承継や外国人材の受入れ、IOTや働き方改革への対応などが挙げられますが、それに加えて、人材や人手不足、消費税率引き上げへの対応などが、経営環境面での当面の課題と感じています」。
――70周年の式典を終えての感想を。
「中国には、10年偉大なり、20年畏(おそ)るべし、30年歴史なる、という継続の大切さを教える諺がありますが、この70周年を機に、今というバトンを預かる我々は、先人の功績に恥じぬよう、これからの商工会議所に求められる役割の変化に対応しつつ、地域経済の振興に向けて高い理想をもち、それを実現する使命を感じています」。
――商議所トップとして今年の厚木の経済界をどう牽引されるか。
「まずは、我々の母体となる商工会議所が強くなければ、力を発揮することができません。そのためには、就任以来取り組んできた”強い商工会議所”を構築するための会員増強活動”Power UP・3000”をしっかり完結させたいと思います。その上で、会員のニーズを捉え、時代の変化に対応した新たな商工会議所の仕組みづくりに向けて必要なイノベーションを実践していきたいと考えています」。
――厚木の経済界のビジョンは?
「厚木には、他に類を見ないほどの世界的大企業と優良な中小企業が数多く立地し、経済を支えていただいています。そしてこれに農業の力をお借りし、農商工連携による産業界のネットワークを築くことでさらに幅広い活動を展開できればとの希望をもっています。商工会議所の創設者である渋沢栄一翁の言葉に、”目的には、理想が伴わねばならない。その理想を実現するのが人の務めである”とあり、私もこの理想実現のために、粉骨砕身努力していきたいと思います」。
――最後に、市内の商工業者、市民の皆さんへのメッセージを。
「”成功は己の力ではなく、社会の支えによるものと考え、成功者は必ず社会に還元すべきという信念を持つこと”これも渋沢翁の言葉ですが、この精神を大切に、これからも商工会議所は、多くの会員さんと共に、法(商工会議所法)の目的である”社会一般の福祉の増進に資すること”に力を注いでまいりますので、ご支援ご協力を切にお願い申し上げます」。
――ありがとうございました。
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