▽乃木希典の『爾霊山(にれいさん)』を流れるように吟じ、1月27日に渋谷区文化総合センターで開かれた「第50回全国吟詠コンクール決勝大会」一般独吟の部で準優勝に輝いた佐藤晃風(こうふう)(82・中荻野)さん。独吟の部は、制限時間2分以内に吟題を吟じ、詩情の表現や音程、声量、迫力などで採点される。同大会には、東京や千葉、埼玉など都県大会上位者の16人が参加。佐藤さんは最高齢で、格上の人もいる中、1400人もの観客を前に「緊張した。人生も峠にさしかかり違った世界が開けた」と笑顔で受賞の喜びを語る。同大会へは4年前にも出場しており2度目の挑戦、雪辱を果たした。
▽佐藤さんは、27年間務めた国鉄を51歳で早期退職し、「くちびるに歌をもて」をモットーに、生きがいの感じるものをやろうと、カラオケに民謡、そして詩吟に出会った。10年ほど前、詩吟神風流さつき会(吉岡神敏(しんびん)会長・91)に入門。「佐藤さんは熱意があり、感性のある方」と吉岡会長も太鼓判を押す。佐藤さんは、「素晴らしい先生と仲間に恵まれ幸せ。熱心に指導していただいているので、こちらも一生懸命にやらないと」と身を引き締める。
▽厚木市内には4つの神風流があり、中でも吟の強さや独特の節回しが特徴のさつき会。2007年に立ち上げ、現在メンバーは10人。毎週水曜日、温水自治会館で和気あいあいとした雰囲気の中、活動している。「健康の秘訣は、詩吟と仲間。気持ちを若くもっています」とはっきりした口調で話す吉岡会長。弟子は15人ほど。北原白秋の「五十音」で発声練習を行い、一人ひとり吟を発表する。吉岡先生と佐藤さん共に声をそろえるのは「健康第一」。力強い吟に、“生涯現役”だと感じた。
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